2020/08/03

ST19

nanoSIM + nanoSIM/ microSDカード用コネクタ「ST19シリーズ」の概要と特長をご紹介

近年は、通信サービスの多様化により、スマートフォンやタブレットなどの通信機能を有する携帯端末1台に対して、複数枚のSIMカード(電話番号などの契約者情報が記録されたカード)を搭載する必要性が生じています。SIMカードは携帯端末の小型化により、従来から使われてきたmicroSIM(3FF)カードではなく、より小型サイズのnanoSIM(4FF)カードを使用するケースが高まっており、それに対応するカード用コネクタのニーズが増加しています。更に、ユーザーの利便性の向上や搭載する携帯端末の重厚長大化を防ぐことを目的として、1つのカード用コネクタにnanoSIMカードの他に、microSDTMカードも含めた複数枚のカードを搭載したいといったニーズも増えています。
今回ご紹介する「ST19シリーズ」は、3in2タイプのnanoSIMカード用コネクタで、このような市場環境の変化に対応した製品となっています。
 

nanoSIM + nanoSIM/ microSDカード用コネクタ「ST19シリーズ」の特長

  • 小型・薄型設計
スマートフォンをはじめとした携帯端末は多くの機能が追加されると共に、長時間使用のニーズにより内蔵する電池の大容量化が進んでいます。その影響で、実装基板の大きさにも制約が生じており、コネクタにも小型化が求められています。
 
  • プッシュイジェクトトレイタイプ
専用ピンでイジェクトバーを押し込むことで、トレイが排出される構造となっています。
  • 2タイプのカード使用パターンに対応した複合型3in2タイプ
通信機能のサービス多様化により、複数枚のSIMカードを使用する端末が増加しており、以下の2パターンの利用が可能な利便性の高い構造となっています。
・nanoSIMカード1枚+microSDTMカード1枚を搭載するパターン
・nanoSIMカード2枚を搭載するパターン
※microSDTMは、SD Associationの商標です
  • カットnanoSIMカード対応
microSIMをnanoSIMサイズにカットした「カットnanoSIMカード」でもトレイに搭載して挿入できるようにカード誘い形状を設けたスロット間口となっています。
  • コンタクト座屈対策
空トレイの挿入・排出時のトレイ段差によるコンタクトへの引っ掛かりや、トレイ先端でのコンタクトへのダメージなどでも破損しない構造となっています。
  • トレイ逆挿し防止対策
誤ってトレイを表裏反転した場合は、挿入できない構造となっています。
  • カードの嵌合状態検知
カードの嵌合状態(カードを載せたトレイが嵌合位置まで挿入された状態)を検知できるスイッチを有しています。
 

nanoSIM + nanoSIM/ microSDカード用コネクタ「ST19シリーズ」の仕様及び材料・仕上

表1にnanoSIMカード用コネクタ「ST19シリーズ」の仕様を示します。


表2にnanoSIMカード用コネクタ「ST19シリーズ」の材料・仕上を示します。

nanoSIM + nanoSIM/ microSDカード用コネクタ「ST19シリーズ」の製品図など詳細のご紹介はこちら>

ST19シリーズ
詳細はこちら

その他お気軽にお問い合わせください

長年培ってきたカード用コネクタの開発経験から、ユーザビリティを重視した質の高い各種カード用コネクタを、様々な機器に向けてご提供しています。
お気軽にお問い合わせください。

ご相談・お問合せ

このページに記載されている内容は、発表日時点の情報です。 ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますのであらかじめご了承ください。