2021/02/01
-
自動車セーフティ
-
基板対ケーブルコネクタ
-
中継コネクタ
SRS (Supplemental Restraint System)向けコネクタ
道路を走行する車両の増加が見込まれる中で、車両に搭載される安全系のSRS（Supplemental Restraint System 補助拘束装置）デバイスの数も増加しています。SRSデバイスの例としては、運転席のステアリングと助手席ダッシュボードに配置されたフロントドライバー・助手席エアバックを始め、胸部、カーテン、ニー（膝）、側面衝突エアバックなども存在します。
自動車に求められる安全性能はますます厳しくなっており、安全であることが最優先事項となっています。日本航空電子工業(JAE)では、今日の車両に求められる安全要件に対応するSRSデバイス向けコネクタを豊富なラインナップで開発しております。
SRS市場とエアバックコネクタにおけるトレンド
乗員の安全性の向上と法規制により、車両の衝突安全性への注目度が高まっています。衝突試験がより厳しくなるにつれ、新しい点火装置型のアプリケーションが導入されています。その中には、ニーエアバッグ、胸部エアバッグ、カーテンエアバッグ、前席運転席エアバッグ、助手席エアバッグなどがあります。日本航空電子工業(JAE)では、信頼性と性能に定評のあるSRSデバイス向けコネクタを豊富にラインアップし、自動車メーカーの安全性向上に貢献しています。
ここではSRSデバイス向けコネクタの使用例と、それらのコネクタに共通する特徴をご紹介します。
SRSデバイス向けコネクタの例
車両安全システムは、通常、一連の発火装置、衝突センサ（急減速を検知するためのもの）、ECU（電子制御ユニット）で構成されています。衝突センサは、システムが低抵抗状態を保っていることを常時監視するだけでなく、衝突時には、衝突の種類、角度、衝突の厳しさなどの重要な情報をECUに提供します。ECUは、10～20ミリ秒以内に1つまたは複数のデバイスを展開するための様々な発火回路をオンにします。インフレーターによって、プリテンショナーやリトラクターを作動させることもできます。
モビリティ車両の安全システムでは、複数のエアバッグやその他の発火装置を含む複雑なシステムでの誤かん合を防ぐために、複数種類のかん合キーオプションを用意することがコネクタへの標準要求となっています。日本航空電子工業(JAE)では、これらの要件を満たす車載用コネクタを多数開発し、採用実績を重ねてきました。以下のセクションでは、SRSシステムに使用されるコネクタに見られる主要な製品の特徴を説明します。
エアバックコネクタソリューション
日本航空電子工業(JAE)は、補助拘束装置用のさまざまなコネクタソリューションを提供しています。
MX72A/MX72Bシリーズ | AK2 スクイブコネクタ
- CPAを使用せずに完全な嵌合を確実に行うことができます。
- コネクタ挿入抜去が可能（取り外し可能）
- 導通テストのためのプローブピン開口部
- 誤かん合防止のための異なる色のキーコード（３種）
- 接触部は、金メッキで高い信頼性を持つ３点接触
- 適用電線サイズは0.35mm²、0.5mm²、0.75mm（※）
※注：ワイヤーサイズ0.75mm²は開発中です
| タイプ | キーコード | 色相 | 外観 | コネクタ品名 | 図面・3Dモデル |
| アングルソケット コネクタ |
I | Black |  |
MX72A002SR1 | |
| II | Light Green |  |
MX72A002SR2 | ||
| III | Yellow |  |
MX72A002SR3 | ||
| ストレートソケット コネクタ |
I | Black |  |
MX72B002SR1 | |
| II | Light Green |  |
MX72B002SR2 | ||
| III | Yellow |  |
MX72B002SR3 |
MX37シリーズ | 中継コネクタ
- 極数：4
- コンパクトで信頼性の高い非防水中継コネクタ
- コイルスプリングの反発力による明瞭なロック感触が得られる
- ピンコネクタにショート端子を設定し、静電気による電流が流れることを防止
- プリッセットリテーナにより、コンタクトの半挿入を検知
MX57シリーズ | ECUコネクタ
- 横ピッチ2.2mm 千鳥配列の基板対電線タイプ
- 極数はMX57Aシリーズ30極、MX57Bシリーズ48極
- 車載ハーネスレイアウトを考慮した2ブロック品
- メス端子は弊社既存SRS非防水 ISO/JASO規格 0.64(025)端子を使用し性能を維持
- スクイブラインの静電気によるエアバック誤爆防止用ショート機能
- コネクタがかん合されていることを電気的に検出可能
- リフロー対応可能な樹脂材を使用
- ランダム金めっき対応が可能 (詳細は別途お問い合わせ願います)
MX67シリーズ | ECUコネクタ
- 多極レバータイプ、43極+57極の2ブロック 100極(信号)
- 信号端子と別に各ブロックにかん合検知用端子(２極)を搭載
- かん合性を高める小型レバー構造 (操作力66.6N以下)
- 基板への実装は、はんだ不要のプレスフィットタイプ、コネクタはフランジ部でユニットケースと圧入固定
- 適用電線サイズ AVSS0. 3sq ～0.5sq.
- 端子めっきは、錫、金両方に対応可能
このページに記載されている内容は、発表日時点の情報です。 ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますのであらかじめご了承ください。