2021/03/01

MX84

EV / PHEVに搭載が進むUL94V-0材料使用コネクタ

世界各国において、資源制約や環境問題への関心の高まりを背景に電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)が注目を集めています。コネクタにおいてEV/PHEVでもガソリン車同様、高い安全性や信頼性はもちろん車載に採用された豊富な実績が重要となってきております。
日本航空電子工業(JAE)では、自動車で要求される信頼・安全性に応えるべくコネクタを豊富に取り揃えており、本ページではUL94V-0材料使用コネクタとして採用が広がっているMX84コネクタについてご紹介します。

自動車用コネクタで要求が増す難燃性とは

“CASE”時代を迎えると共に自動車メーカー各社では革新的な技術を投じて電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の開発を急速に進めております。自動車の電動化・電装化に伴い、自動車用機能性材料に求められる要求は領域が広がると共により厳しさを増してきております。

この様な市場背景を基にコネクタにおいては使用されるプラスチック材料の難燃性を求められるケースが増えてきております。難燃性とは素材の燃え難さの事を言います。この難燃性の判定には用途により種々の試験方法がありますがプラスチック材料の燃焼性試験として“UL94規格”*1が多くの電気電子機器における燃え難さのグレードを判定する規格として世界的に認められています。UL94の燃焼性試験では、水平方向(HB定格)または垂直方向(Vまたは5V*2定格)に規定サンプルを保持し、規定の炎を接炎して試験を実施し燃焼性のグレード定めています。

自動車分野では、電気自動車(EV)の給電システムやバッテリーシステムでは近年、難燃性対策が重要となってきており、各国・地域の自動車メーカーから特に“UL94V-0”材料使用を求められるケースが増えてきております。
 

UL94V-0材料使用 MX84コネクタの豊富なバリエーション

自動車用コネクタにおいて、より高い安全性と信頼性の要求からコネクタにおけるインシュレーター部品に対し難燃性に優れたUL94V-0材料を使用したMX84シリーズを取り揃えております。MX84シリーズはインシュレーター材料以外は車載機器市場で豊富な採用実績がある0.64㎜端子を使用しているMX34シリーズと同等となっております。

またMX84シリーズは、MX34シリーズと同様、ピン側はライトアングル・DIP仕様の基板接続タイプ、中継用のケーブル接続タイプといった組み合わせを選択できる事やユニット内で同じコネクタを使用する際に誤かん合を防止する為のかん合キーバリエーションを取り揃えておりバッテリー等に接続する箇所での安全を確保します。

2種の接続タイプ選択が可能

 

かん合キーにより誤かん合を防止

 
  ※上記例は32芯アングルピンヘッダ。40芯かん合キーについては開発検討中
 
MX84シリーズ製品一覧は以下をご覧ください
 

MX84B - 製品一覧

MX84コネクタ使用例

EVに搭載されるバッテリーユニット内でバッテリーモジュールと電池セルの状態を監視するバッテリー監視システム(BMS)をはじめとし、自動車内の様々な機器間に日本航空電子工業(JAE)のMX84コネクタが採用されております。
バッテリーに繋がる箇所では高電圧、誤かん合を防止する為のかん合キー違いや自動車に要求される確実なかん合及び良好な作業性においては長年の実績から多く支持されており、自動車コネクタとして日本航空電子工業(JAE)のコネクタは様々なお客様のニーズにお応えします。
 

製品ページ


  • インシュレータ部品に難燃性に優れたUL94 V-0材を使用
  • 構造及び外形寸法はMX34と同じ
  • ピン側は、2種の接続タイプを用意
 

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  • 0.64mmサイズ端子、多くの市場採用実績
  • ピン側は接続形態の違いにより、豊富なバリエーションを用意
 

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