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環境報告書2021

ゼロエミッション

 事業活動により発生する不要物への取り組みとして、レスペーパーによる一般廃棄物の削減、廃プラスチック及び金属スクラップなどの排出物の分別徹底によるリサイクル及び有償売却の推進を行い、資源の有効活用を行っています。

ゼロエミッション活動

 再資源化率の目標99%を2004年度に達成し、以降 継続的な活動を促進することで、2014年度には99.8%を達成することができましたので、2015年度より目標を99.5%以上にスパイラルアップしました。2020年度は99.8%となっています。

 全排出物の内、プラスチック及び金属系排出物の有償化を促進し、有償売却による廃棄物処理費の低減に努めています。また、省資源化並びにライフサイクルにおける二酸化炭素の削減に寄与しており、更なる向上に努めています。

(注)航空電子グループにおける「ゼロエミッション達成」とは、市町村の条例等により排出される廃棄物の内、焼却及び単純埋立てを除く排出量の再資源化率が、99.5%以上のことを指します。


 
(注1999年度及び2000年度の数値には有償物は含まれていません)

廃棄物適正処理への取り組み

 航空電子グループでは、廃棄物処理法に基づき、排出される廃棄物に対して適切な処理を実施しています。全排出分類の産業廃棄物、一般廃棄物、有価物委託処理業者に対して、契約前はもとより、契約後も定期的に許可証の確認、現地視察などにより適正性を確認しています。
 また、2017年度には、処理委託先への確認事項や変化点の明確化、コミュニケーションの強化を図るためのチェックリストを作成し運用を進めています。

2020年度の主な活動

 以下に主な廃棄物削減の取り組みについて紹介します。
・廃棄物の再資源化推進(JAE)
 処理技術の進歩などを視野に入れ、時代にあった廃棄物ごとの処理内容の見直しを行い、リサイクルの質的向上及び処理費用の削減の取組みを行っています。
 量産増などによる多量に排出されるものを優先的に取組み、複合廃材から金属を取り出すなど付加価値のある再資源化の推進に努めています。
・廃プラスチックの再資源化推進(JAE)
 材料種類別の分別徹底を行い、処理内容、再資源化業者の選定を見直し行うことにより、リサイクルの質向上と処理費用削減の取組みを継続的に行っており、国内における中国を始めとするプラスチック輸入規制による行き場を失った廃プラスチックや海洋プラスチック問題について積極的に自社の改善に取り組んでいます。現状の理解と普段の生活の中で出来る環境配慮など、社員教育に取り入れるなどで推進に努めています。

☆廃棄物に関する教育では、廃棄物が悪影響を及ぼす環境汚染への理解や、生活の中でも実践できる内容を取り入れています。

・金属くずの有価回収推進(HAE、YAE、SAE)
 金属くずの分別回収徹底の取組みを行うことにより、資源有効活用に寄与したとともに、有償化比率の向上に努めています。
・洗浄液廃液のリサイクル化による廃棄物削減(YAE)
 プレスサンプルの脱脂等で使用する洗浄液の廃液を、産業廃棄物として排出しない購入業者を含め、再利用化可能な業者を探し、洗浄液の廃液を燃料として再利用する「サーマルリサイクル」を2020年9月から開始。
活動として廃液の回収量を上げる為に廃液の分別回収の徹底を呼び掛け、20年度新規購入量の25%をリサイクル目標とし、結果28.5%(新規購入量:1,200L リサイクル量:342L)と目標を上回る実績となった。
・工程不良の低減による廃棄物削減(HAE、YAE、SAE)
 工程不良率等の目標値を定め、不良低減による廃棄物削減に継続的に取り組んでいます。治工具、手順の改善、部材の狙い値管理の強化、並びに作業者のレベルアップ等により品質や作業性を向上させることで目標通りに不良率を低減し、相応の廃棄物削減の成果をあげました。
今後も不良撲滅に向けた活動及び環境に配慮した「ものづくり」を推進します。