UL認証を取得 電気自動車急速充電器用コネクタ『KW1シリーズ』

「KW1シリーズ」

 環境意識の高まりの中、走行中にCO2を排出しない電気自動車は、2010年以降本格的に市場に登場し、今後更なる普及の加速が見込まれています。
 航空電子では、日本発で国際標準化が進められているCHAdeMO仕様の※※急速充電器に使用されるJEVS G105(1993)規格準拠コネクタとして、「KW1シリーズ」を既に製品化しています。 CHAdeMO仕様の充電器は日本国内を中心に導入が進められてきましたが、昨今では欧米を中心に海外でも設置・導入が加速していることから、今般航空電子は、北米市場への展開を目指し「KW1シリーズ」においてUL及びcUL認証を取得しました。

 上記認証においては、ビークルドライブオーバーという車両重量2tの車で踏まれるなど大変厳しい試験内容を含んでいますが、「KW1シリーズ」は全ての試験に合格し、その優れた安全性が証明されています。また、今後の更なる適用市場の拡大を目指し、欧州向け製品に必要となるCEマークの取得にも取り組んでいます。
 CHAdeMO(チャデモ):CHAdeMO協議会が標準規格として提案する急速充電器の商標名
※※EVの充電には、主に家庭や駐車場で交流(100Vまたは200V)にて行なう「普通充電」(7-14時間)と、公共の場において直流(500V)にて短時間で行なう「急速充電」(15-30分)がある。コネクタ規格は異なる。

特長

優れたユーザビリティ

メンテナンス性を考慮

高強度・高耐侯設計

  • 電気自動車への接続は車両側インレット(充電器受け口)に嵌合面を合わせて押し込み、離脱時はリリースボタンを押して引き抜くだけと、ワンアクションの簡単操作で抜き差しが可能。 また、嵌合状態表示部をグリップ上部に設け、半嵌合状態の場合、嵌合不完全を明示。
  • 軽快な取り回し性

  • コネクタ本体の重量は約1kgで業界最軽量クラス。 協力メーカーとの連携により、ケーブルは柔軟且つ軽量なものを採用、軽快な取り回し性を実現。
  • 側壁の一部がカバーとして取り外し可能。 コネクタが抜けないというような緊急時においても、側壁のカバーを開けることで、内部のロック機構に直接アクセスでき現場での迅速な対応が可能。

    高い安全性と信頼性

  • 電磁ロック機構の採用により、充電中のロック解除を防止。また半嵌合状態での充電を防止するため、上記嵌合状態表示と共に、電気的にもラッチの位置を検知。
  • 車両重量2tの車で踏まれるビークルドライブオーバー試験や落下試験など、UL認証における厳しい強度試験をパス。 重要な基幹金属部品にはステンレス、外装モールドには紫外線や水分による劣化の少ない高耐侯性樹脂を使用。

適用市場

電気自動車用急速充電器(CHAdeMO仕様)

一般仕様

  • 極数: 電源2極、 信号7極
  • 定格電流: 電源120A、 信号2A
  • 定格電圧: DC500V
  • 絶縁抵抗: 100MΩ以上
  • 耐電圧: AC2,200V/1分間
  • 耐久回数: 10,000回以上
  • 挿入力: 90N以下
  • 使用温度範囲: -10℃~+40℃
 

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