航機事業部第二技術部


 

油田掘削では欠かせないセンサ。正確な掘削位置を計測する

航機事業部は創業間もないころから、航空・宇宙分野のジャイロ、加速度計といったセンサ開発を手がけていました。現在はそこで培ったノウハウを生かし、民生分野にも参入しています。設計開発の部門としてはセンサ、防衛・宇宙機器、産業用機器の大きく3つに分かれています。私の担当は民生分野のセンサで、地震計測や半導体露光装置、油田掘削向けのセンサの設計開発を行なっています。なかでも現在手がけているのは油田掘削装置向けのディレクショナルモジュールの設計です。ディレクショナルモジュールとは油田掘削装置の先端に取り付けられるセンサパッケージで加速度計や地磁気センサが搭載されることにより、掘削位置を正確に把握することできるようになるのです。

厳しい環境の中でつねに正常な働きを求められる

技術力を高め、さらに精度が高いセンサを開発することが私たちの役割。最近、油田掘削は「より深く、より精密な掘削」が求められています。これに伴い、半導体の作動限界を大きく超えた非常に高い温度と、過酷な振動、衝撃環境の中で用いられるセンサとして、高環境用加速度計の開発に取り組んでいます。小型化はもちろん、耐熱性、耐衝撃性が求められます。しかし、小型化すれば熱応力が大きくなり、耐熱性とは相反するため、センサの内部構造に力が加わらないように、固定方法の見直しや固定箇所を減らすことを検討するなど、試行錯誤を繰り返しています。試作機で耐熱特性、振動特性、周波数特性などの試験をクリアし、より安定した能力を発揮できるようにするためには、まだ課題が残っています。量産化の目途を立て、関連会社での生産ラインに移行させるまでは闘いの毎日です。
 

さまざまな専攻分野の人が活躍できる幅広い事業領域がある

入社以降、民生分野のセンサの設計開発に携わっていますが、この分野は奥が深く、早く高い技術レベルをクリアしたいと考えています。設計開発においてはコンペティターを意識しつつ、お客様の要求を着実にクリアしなければなりません。そのためには機械、制御、材料力学などの幅の広い知識が必要になります。当社は創業当時からの航空・宇宙分野で培われた知識や技術の蓄積があり、社内のデータベースを調べたり、先輩エンジニアに確認できたりと比較的恵まれた環境にあると思います。それが課題解決のヒントになったり、自らのスキルアップにつながることが多々あると実感しています。


 

適度な気分転換が、技術のブレークスルーに繋がる

就職の際は機械設計を希望し会社選びをしました。この会社に決めた一番の理由は、会社説明会での昭島事業所の工場見学の時に、会社の雰囲気が自分に合っていると感じたからです。
 当社のセンサの優位性は航空・宇宙分野で培われた高い精度や耐久性ですが、展開分野を広げても品質において妥協することは許されません。展開先によっては思いもよらない性能を要求されることもあり、これまでの技術の積み重ねに加えて、新たな発想により課題をブレークスルーすることが求められます。
 当社の開発拠点である昭島事業所には、グラウンド、スポーツジム、社員食堂など福利厚生施設が充実しており、昼休みにジョギングやトレーニングをしたり、ランチの際に雑談したりと人それぞれのやり方で気分転換をしています。私もこうした会社の施設を利用したり、オフには趣味のサーフィンに出かけたりと、日々の開発でヒートアップした頭を冷やすことにしています。オンとオフのメリハリが上手くいっているときほど仕事の成果が上がると実感しています。