弘前航空電子のポイント

Point 01 誘致企業としての強み

当社の設立は1979年。当時、東京の日本航空電子工業では、拡大するコネクタの需要に合わせ、工業用地と若年労働力の確保に迫られていました。そのような中、水・電力等のエネルギー確保が充分であること、税制面での優遇措置があったこと、自然環境が電子工業に適していたこと、物流面でも高速交通体系が整うことが予定されていたこと、県や市の企業誘致担当者が熱心であったことなどさまざまな要因から、日本航空電子工業の全額出資のもと、ここ弘前に設立されました。誘致企業は、地方にいながらにして最新の技術や機械装置に触れることができるのが魅力のひとつです。

Point 02 ものづくりへのこだわり

航空電子グループは近年、積極的にグローバルに設備投資を行っています。これは、リードタイムの短縮、品質の向上を図るとともに、生産工程を内製化することで、ものづくりのノウハウをグループ内に蓄積し、未来永劫メーカーとして発展し続けることを目的としています。また、ものづくりとは設計から生産・物流にいたるまでを指し、設計・生産技術・製造の三位一体の取り組みが不可欠です。市場からはニーズにマッチした高品質な製品を如何に早く、安く顧客に届けるかが求められ、万全の社内体制によってこの原点を実現することが競争を制するために最も重要な要素となっています。
これらを突き詰めていくためには良い設備や道具だけでは解決せず、究極は人材育成がベースとなります。「ものづくり」は「人づくり」といわれますが、匠の技ともいえる技能・技術の伝承、指導者の育成、さらにはエ程や品質の改善につとめています。
社員のスキルアップを促し、キャリアアップを支援することを目的とした技能検定資格取得奨励金制度は、個人のモチベーションを向上させ、自己啓発への意欲を高めるのと同時に、会社全体のスキルレベルも上がり、ビジネスの発展につながっています。毎年数十人が国家資格を取得しています。

Point 03 社員の尊重

・年次有給休暇は入社した初年度から20日付与(勤続年数に応じて更に増加)
・有給休暇の平均取得日数は20.1日(全国平均は9日)
・取得日数は4,623社中8位
・離職率0%
【2024年版 就職四季報(優良・中堅企業版)~東洋経済 より】

社員の定着率の高さは当社の特長でもありますが、これは航空電子グループが社員を重要なステークホルダーとして位置づけていることによるものです。個人の能力が100%発揮されてこそ企業も成長し、社員個人も充実した生活をおくることができる。これが当社の基本的な考え方です。そのためには就業環境の整備が重要な要素となりますが、人事制度においては上司との風通しを重視した評価制度を実施、福利厚生では社員食堂の充実、有給休暇を取得しやすい職場の雰囲気など、働き心地の良さに重点をおいた人事施策を展開しています。また社会的責任の観点から少子高齢化対策にマッチした育児のアシストなどにも力を入れています。冒頭の定着率の高さは、こうした社員の尊重が企業風土として定着している表れともいえます。