General Sales Launch of DW07 Series High-current Busbar Connector

High-current Busbar Connector DW07 series supplied by JAE electronics

概 要

 日本航空電子工業は、大電流を扱う機器のパワーラインの配線として使用されているブスバー(bus bar/バスバー)接続用コネクタ「DW07シリーズ」を開発し、市場での評価を重ね、この度一般販売を開始いたしました。

背 景

 電力インフラにおける電力変換設備や蓄電設備などの大電流パワーラインでは、ブスバーによる接続が多用されています。このブスバーへの接続は、ねじと圧着端子を用いて電線にて行われることが多く、大きな作業空間と電線収納空間を必要とし、この空間利用効率の改善が求められていました。また、ねじ止め作業は、メンテナンス時間の短縮にあたっての障害になっており、ねじ止め作業の作業性改善も同時に求められておりました。
 当社はこれらの問題を解決するために、ねじと圧着端子を用いた接続の代わりに、ブスバーの接続をコネクタ化(ドッキング接続)したブスバー接続用コネクタ「DW07シリーズ」を開発いたしました。これによって、設備の機器内配線を高密度化することが可能となり、接続部位のコンパクト化を実現するとともに、配線接続作業時間ならびにメンテナンス時の交換作業時間の削減、ねじ止めの際に必要なツールを不要にするなど、作業性を改善することができます。
 また、通信機器や産業機器においても、上記と同様な接続形態をされているケースもあり、「DW07シリーズ」は、これら用途における大電流接続の効率化のためにも幅広くご利用いただけます。
 
従来のねじ止め接続
図 従来のねじ止め接続
DW07を用いたブスバー接続
図 DW07を用いたブスバー接続
ユニット接続用途例
図 ユニット接続用途例

DW07の特長

・フローティング接続可能
ブスバーに取り付けられた本製品が可動することにより、リジットなブスバー同士の位置ずれを許容した接続が可能
・接続電流容量可変
1ラインに取り付ける本製品の数を変更することにより、通電可能な電流容量を変更出来ます。
・ねじを使わず取り付け可能
ブスバーの固定穴を利用し、片手で容易に取り付けることが出来ます。

可動上下方向:±2.5mm

可動回転方向:±1.5deg

適用市場

・ブスバーを利用する電力変換設備、蓄電設備など
・ブスバーを利用する通信設備、産業機器など

仕様

 
定格電流 下表参照
接触抵抗 0.13mΩ以下(初期)
0.16mΩ以下(試験後)
挿入力 120N以下
抜去力 50N以下
嵌合寿命 100回
使用温度 -25℃~+105℃(通電温度上昇を含む)
適合ブスバー JIS H 3140 銀めっき

表-1 定格電流
ケーブルサイズ[mm2] ブスバーサイズ [mm] 定格電流 [A]
コネクタ 1個使用 コネクタ 2個使用 コネクタ 3個使用 コネクタ 4個使用
厚さ 30[K] 65[K] 30[K] 65[K] 30[K] 65[K] 30[K] 65[K]
50 3 15 130 194 - - - - - -
60 4 15 144 215 - - - - - -
80 3 25 164 246 205 305 - - - -
5 15 161 239 - - - - - -
100 4 25 188 280 224 332 - - - -
6 15 168 252 - - - - - -
125 3 38 208 308 266 396 292 436 - -
5 25 210 315 268 400 - - - -
150 3 50 222 330 294 437 325 481 340 506
4 38 228 341 290 430 320 474 - -
6 25 228 338 270 400 - - - -
200 4 50 259 386 338 502 381 567 400 599
5 38 250 372 326 483 357 530 - -
250 5 50 277 414 361 537 400 595 425 632
6 38 261 388 336 498 373 555 - -
325 6 50 274 413 358 572 438 651 461 685
注)定格電流[A] = 温度上昇値が30[K]又は65[K]となる電流値[A]×安全率(80%)
上記記載のケーブル(2m)とブスバー(10cm)を接続した試験結果を元に算出
尚、定格電流はブスバーのサイズ、及び使用するコネクタの数に依存します
 

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