環境報告書2013

ゼロエミッション

事業活動により発生する不要物への取組みとして、レスペーパーによる一般廃棄物の削減、廃プラスチック及び金属スクラップなどの排出物の分別徹底によるリサイクル及び有償売却の推進を行い、資源の有効活用を行っています。

ゼロエミッション活動

   2000年度よりゼロエミッションの取組みを開始し、2004年度には再資源化率の目標99%を達成し、それ以降目標の99%以上を維持しています。
   全排出物に対する有償売却率については、プラスチック及び金属系の排出物の有償化を促進し2006年度以降60%以上を維持してきています。有償売却による廃棄物処理費の低減に加え、省資源化並びにライフサイクルにおける二酸化炭素の削減に寄与しており、更なる向上に努めています。

廃棄物処理比率推移

(注1999年度及び2000年度の数値には有償物は含まれていません)

(注)航空電子グループにおける「ゼロエミッション達成」とは、市町村の条例等により排出される廃棄物の内、焼却及び単純埋立てを除く排出量の再資源化率が、99%以上のことを指します。

廃棄物適正処理への取り組み

 航空電子グループでは、廃棄物処理法に基づき、排出される廃棄物に対して適切な処理を実施しています。全排出分類の産業廃棄物、一般廃棄物、有価物委託処理業者に対して、契約前はもとより、契約後も定期的に許可証の確認、現地視察による適合性調査を実施しています。

 また、産業廃棄物処理状況の透明化として、産業廃棄物管理票(マニフェスト)の電子化による運用を2011年度より開始し、2012年度に電子化運用率100%達成が確定し、2013年度は全ての産業廃棄物に対して、電子化によるスタートが切れました。前年度からグループ全体への展開に努め、一部ではありますが電子化による運用を開始しました。

2012年度の主な活動

以下に各サイトにおける主な廃棄物削減の取り組みについて紹介します。
なお、(JAE)とあるのは当該活動を行ったサイトの略称を示します。
 
•廃プラスチックの有価回収推進(JAE、HAE、YAE)
廃プラの材料種類別回収の徹底、社内再利用の促進や、再資源化業者との調整を進めるなどの活動により有償化比率の向上に努めています。
 
•金属くずの有価回収推進(HAE、YAE、SAE)
金属くずの分別回収徹底の取組みを行うことにより、資源有効活用に寄与したとともに、有償化比率の向上に努めています。
 
•めっき汚泥のNi回収(HAE)
2011年度よりめっき汚泥に含有するNiの回収を開始し、廃棄物処分費の削減と有価売却のダブル効果によりコストダウンに寄与する活動を継続しています。
 
•洗浄液のリサイクル(YAE)
洗浄液廃液のリサイクル化を進める為に、まずは廃油・廃液置場での分別回収の徹底を行い廃液を廃棄物ではなく有価物として売却し廃棄物をゼロとしました。
 
•工程不良の低減による廃棄物削減(HAE、YAE、SAE)
工程不良率等の目標値を定め、不良低減による廃棄物削減に取り組んでいます。2012年度は治工具、手順の改善、部材の狙い値管理の強化、並びに作業者のレベルアップ等により品質や作業性を向上させることで目標通り不良率を低減し、相応の廃棄物削減の成果をあげました。

 今後も不良撲滅に向けた活動を継続し、環境に配慮した「ものづくり」を推進します。