ワイヤレス事業開発部
工学研究科 電気電子工学専攻 2022 年修了
Q.入社動機を教えてください
~アンテナ事業への新規参入を知って~
子どものころ、父が携帯電話で遠くの人と話しているのを見て、まるで魔法のようだと思いました。父から「アンテナを伸ばすとつながるんだよ」と簡単に仕組みを教えてもらい、金属の棒のような部品がどうして遠くの人に声を届けられるのだろうと驚いたことを覚えています。それがきっかけで大学ではアンテナの構造について研究し、無線通信の要であるアンテナのへの興味がどんどん膨らみました。企業研究をしているときに、JAEがアンテナ事業に新規参入したことを知り、社員の方から「自分の設計したアンテナが、将来身近なところで使われるかもしれない」という魅力的なプレゼンを聞いて入社を決めました。
Q.現在の仕事内容を教えてください
~海外のお客様を技術面でサポート~
ワイヤレス事業開発部は2019年に新設された少数精鋭の部署です。電波でさまざまなモノ同士をより高品質につなぐことを目指し、設計・量産・マーケティングの各担当者がチーム一丸となって取り組んでいます。私は設計担当で、現在は海外のお客様を中心に技術面のサポートをしています。具体的には、お客様の基板に自社のアンテナを搭載するとどれくらいの性能が出せるのかシミュレーションをしたり、お客様の基板上で自社のアンテナがより良い性能が出せるように調整をしたりします。Wi-Fiルーター、スマートメーター、車載向けアンテナなど、世界各国の顧客に対して個々にカスタマイズできるのが強みです。また、仕事はパソコンを使ったシミュレーションや測定だけではなく、試作のためにはんだや基板加工機を使った工作をすることもあり、そのときは大学の研究室にいたころを思い出します。
Q やりがいを教えてください
~技術者として意見交換できるよろこび~
目に見えない電波を相手にするのは、根気のいる仕事です。どこを変更すればより良い特性が得られるか仮定し、試してみますが、想定と異なる結果が出ることはよくあります。“ここをこうすれば必ず良くなる”という明確な答えがなく、雲をつかむような作業です。しかも、好きなだけ時間をかけられるわけではなく、期限内にお客様の要求を満たす設計をしなければなりません。壁にぶつかることもありますが、上司に相談するとていねいにアドバイスをしてくれるので、何とか乗り越えることができます。そうした話し合いの際は、年齢やキャリアに関係なく純粋に技術について意見交換ができるので、JAEに入社して良かった、私の天職だと実感します。そして何より、自分の設計したアンテナが採用につながったときに大きなやりがいを感じます。今後ますます無線が発達し、今は有線でつながっているものが無線化されていくでしょう。そのとき、多くの皆さんに私の手がけたアンテナを使っていただければ、この上なくうれしいです。
Q.1日のスケジュールを教えてください
8時15分 出社 | メールとToDoリストを確認し、1日にやることを整理します。 |
10時00分 ミーティング | 部署内で業務連絡や案件の情報共有をします。 |
11時00分 設計業務 | お客様案件の設計をします。解析と実機調整を場合によって使い分けています。 |
12時30分 昼休憩 | 手作りのお弁当を持参し、自席で食べます。 |
13時15分 測定 | 設計したアンテナの測定をします。必要に応じて再度設計の調整をします。 |
15時30分 資料作成 | 測定結果を整理し、部内で共有もしくはお客様に送る資料を作成します。 |
17時00分 退社 | 業務状況を上司に報告し、残務の確認をします。急ぎのものがなければ定時で退社します。 |
Q.オフタイムの過ごし方を教えてください
~吹奏楽団でクラリネットを演奏~
昭島市のアマチュア吹奏楽団でクラリネットを吹いています。高校卒業以来6年ぶりに楽器を触ったので、周りについていくのが精一杯ですが、毎年6月の定期演奏会をはじめ、1~2か月ごとに行われる演奏会に向けて楽しく練習をしています。聴衆の方から「演奏良かったよ。また来るね。」と声をかけてもらうと、もっと練習しようという気持ちになります。