環境報告書2026
製品への環境配慮
製品への取り組み
製品の製造、使用、及び廃棄の各段階における環境負荷を低減するため、設計段階から環境へ配慮した取り組みを進めています。製品設計においては、有害性の低い材料の使用や製品の省電力化を進め、金型設計においても成型材料の利用率向上や金型の長寿命化などに取組んでいます。
以下に各製品における環境配慮について紹介します。
環境配慮型製品の例
●コネクタ事業
車載用BMS向けコネクタ「MB01シリーズ」
- 端子ピッチ最小化によるコネクタ小型化・軽量化
従来品と比較して端子ピッチを最小化することで、コネクタを小型化及び省スペース化を実現しました。これにより、製品全体の軽量化に貢献します。さらに、材料使用量の削減を図ることで、環境負荷の低減にも寄与しています。小型設計と環境配慮を両立させた当製品は、持続可能な社会の実現に貢献します。 - PFASフリー対応による環境負荷物質の削減
環境及び人体への影響が懸念されるPFASを一切含まない材料を採用しています。これにより、製品の安全性と環境への配慮を高め、持続可能な社会の実現に寄与します。PFASフリー材の使用は、環境規制への対応だけでなく、クリーンで安心な製品提供を目指す当社の取り組みの一環です。

●コネクタ事業
リペア性、堅牢性に優れたUSB Type-Cコネクタ
- 半田工程を不要とするサステナブル接続技術
コンプレッションコンタクト技術を採用し、基板上の金めっきパッドと直接接触させる方式とすることで、半田付け工程を不要としました。これにより、製造時に使用される半田及びフラックスの使用量を削減できます。また、アフターマーケットにおいて故障が発生した場合でも、実装基板全体を交換する必要がなく、コネクタのみの交換が可能です。さらに、交換時に加熱工程を必要としないため、実装プロセスにおけるCO2排出量はゼロとなります。これらの特長により、製造段階及び修理・再利用時における環境負荷の大幅な軽減に貢献できます。 - 優れた修理性
従来はコネクタが破損した際、修理工場にて基板ごと交換していましたが、本コネクタはドライバー1本で交換が可能です。これにより、エンドカスタマーによる自己交換が可能となり、故障品の輸送コストが不要となります。さらに、修理時の基板廃棄を回避できるため、産業廃棄物の削減にも貢献します。 - 高い耐久性/堅牢性による製品寿命の延長
シェル(外殻部品)には、従来、プレス加工による板材部品を採用していましたが、MIM(Metal Injection Molding)部品を採用することで、高い耐衝撃性と優れた機械的強度を実現しました。これにより構造の耐久性及び堅牢性が向上し、製品寿命の大幅な延長が可能となります。その結果、修理・交換の頻度を低減し、産業廃棄物の削減に貢献します。

●アンテナ事業
AN012400M00 車載対応 2.4GHz帯アンテナ
- 脱プラスチック化
樹脂部材を削減し金属主体構造とすることで、脱プラスチック化と廃棄時の分別性向上に寄与します。 - 長寿命化
洋白+銀めっきにより耐食性・導電性を両立し、長寿命化と交換頻度低減で資源消費を抑制します。 - 貴金属量を最小化
薄膜銀めっき最適化により使用貴金属量を60%削減し、資源負荷と環境負荷を低減します。 - RoHS対応
RoHS対応材料選定により有害物質使用を抑制し、環境規制への適合性を確保します。

●航機事業
SMART DM
- 低消費電力化
高温動作における高信頼性を維持したまま、地磁気センサを+5V単電源化。従来SMART DM比で消費電力を30%削減し、掘削システム全体のエネルギー消費削減に貢献しています。

●インターフェース・ソリューション事業
静電容量式タッチパネル表示ユニット
- 消費電力削減
信号処理の最適化により信号処理ICの数を33%削減した他、電源回路の最適化や、消費電力の少ない液晶ディスプレイの選定により、消費電力を25%削減しました。 - 部品点数削減
強度は維持しつつ、ネジ数を22%、板金数を67%削減しました。 - プラスチック廃棄量削減
製品に搭載している静電センサは内製していますが、生産工程で使用する保護フィルムを50%削減し、プラスチック廃棄量を削減しました。
