環境報告書2013

環境法規制の遵守状況

  環境問題は地球規模で進行しており、環境に関する国内外の法規制は毎年のように拡充され続けています。
  法規制違反に対する社会の評価も年々厳しさを増しており、倫理・法令を遵守し公正で誠実な事業運営を行うことが企業に強く求められています。
  航空電子グループでは法規制の遵守を最重要事項の一つと考え、環境関連の法規制においてもその動向を常に調査し、規制基準値の超過や規定された義務の見落とし等のリスクを予防する活動を進めるとともに、事故が発生した場合の被害を最小限に抑えるため対応訓練を行っています。

●環境法規制の遵守体制
  航空電子グループにおいては、環境関連法規制の中から常に遵守状況を把握するべきものとして約50の法規制を登録しています。
  登録された法規制に対しては官報や地方自治体の公報等により定期的に改正状況を確認し、届出や報告の義務について年に1回以上の遵守状況調査を実施しています。

●大気・水質の排出基準について自主基準値の設定
大気汚染防止法
水質汚濁防止法
下水道法
各地方自治体の条例
法令による基準値の約80%の数値を自主基準値として設定
有害性の高い排水監視項目のうち、シアン及び六価クロムについては自動連続測定装置による常時監視を行っています。(JAE昭島事業所)

●改正水質汚濁防止法(地下水汚染の未然防止)への対応
2011年6月に改正された水質汚濁防止法(水濁法)において新たに追加された措置については、法施行時に行うべき事項への対応を完了しています。
有害物質貯蔵指定施設の届出 JAE 2施設及びHAE 2施設の届出を完了(2012年6月)
構造等に関する基準への適合状況確認 改修が必要な構造の施設は無いことを確認
定期点検の実施、記録の保存 従来から実施。法による基準にあわせ内容を修正
法による基準に修正した点検においては、補修すべき点がいくつか確認されました。これらにつきましては速やかに対応を進めます。

●2012年度の違反等の状況
  2012年度において、排出ガス、排水、騒音・振動等の規制基準超過による行政からの要請・指導や環境に関する罰金、訴訟等はありませんでした。しかし、昭島事業所における自社測定において、下水排水のBOD値の基準値(基準値300mg/L未満)とpH値の基準値(基準値5.7以上8.7未満)の超過が確認されました。原因は事業所内の生活系排水によるものであり、状況について下水道管理者である昭島市に報告し、対策を進めています。