航機事業部 技術部門

工学府 先端機能システム工学専攻 2012年修了

Q.入社動機を教えてください

~航空・宇宙分野に興味を引かれて~

子どもの頃から工作やプラモデルなど、集中して何かを作ることが好きでした。 就職活動の際も、最初に浮かんだのは「新しいものを作り出す仕事をしたい」ということです。  メーカーを中心に企業研究をする中で、印象強かった企業が当社の 航空・宇宙分野です。H2A/Bロケットに使われるセンサなどを手がけている点に、 とても興味を引かれました。さらに、コネクタ事業で国内外の 幅広いメーカーとの関わりがあると知ったことも、入社動機の一つです。  もう一つ、大学の友人が当社の社員と話す機会があり、 「とても良い会社だよ」と自分の会社を褒めていたという話を聞いて、非常に良い印象を持ったことも決め手となりました。

Q.現在の仕事内容を教えてください

~油田掘削の過酷な環境に耐えるセンサを開発~

入社以来、油田掘削向けのディレクショナルモジュール(傾斜角、方位角検出センサモジュール)の設計開発を担当しています。 ディレクショナルモジュールというのは、主に加速度センサと磁気センサからなり、油田掘削ドリルの先端に取り付けられ、 ドリルがどの方向を向いているかを検出する製品です。 私が担当しているのは、従来の磁気センサを省電力化するプロジェクト。油田掘削システムはバッテリーで動かすため、 省電力化することでバッテリー交換の頻度が減り、掘削の効率が向上するメリットがあります。 また、油田掘削の環境はとても高温化が進んでいます。そのため、超高温・振動・衝撃が複合した 過酷な環境でお客様が求める性能を満たす製品を開発するのも、重要なテーマです。 お客様は海外の企業で、最近はシェア獲得競争も激しくなってきました。 その中で、超高温で使える高性能なセンサを作ることができ、しかもセンサ単品でなくモジュールとして自社で完結できる企業は、 世界でも当社だけ。海外の油田業界で非常に高く評価され、信頼を集めています。

Q.やりがいを教えてください

~ヒューストンで貴重な経験を積んだ半年間~

ディレクショナルモジュールのメンテナンスを現地でするため、2015年、アメリカのヒューストンに自社のサービス拠点が設立され、 私も現地に常駐する技術者のサポートをするためヒューストンに駐在しました。 アメリカで初めてお客様の会社に出向き、生の声を聞けたのは、本当に貴重な経験でした。 要求に応えるには、厳しい課題も多かったですが、製品を改善して問題が解決すると 「ありがとう。俺たちはハッピーだ」と感謝してくれて、とても感動したのを覚えています。 帰国後も、お客様がどういうことで困っているのか、どういう機能が欲しいのか、以前よりもイメージしやすくなり、業務に役立っています。  やりがいを感じるのは、設計開発の一連のプロセスに携わり、お客様の要望に応える設計ができ、 注文に結びついた時です。ゴールまで紆余曲折があっても、先輩技術者のサポートや、自社に蓄積された知見・データに支えられ、乗り越えています。

Q.1日のスケジュールを教えてください

8時15分     出社 メール確認。優先順位の高い仕事からまず着手します。
9時00分   評価試験 開発アイテムの評価試験を行います。
11時00分 評価試験結果まとめ 試験の結果を確認し、簡単にかつ分かりやすくまとめます。
12時00分 昼休憩 愛妻弁当を自分の席で食べます。
12時45分 評価試験結果のレビューミーティング 試験の結果をチーム内でレビューし、議論します。
14時00分 宿題事項整理 ミーティングで決まった宿題事項を整理し、スケジュールを立てます。
14時30分 設計 別の開発案件の製造図面、生産工程設計を行います。
16時00分 進捗状況報告会 チーム全体で長期評価している製品のデータを共有し、議論します。
17時00分 退社  

Q.オフタイムの過ごし方を教えてください

~家族との時間~

 

一番の楽しみは、子どもの成長に触れること。 休日は子どもと愛犬を連れて公園を散歩したり、家の中でのんびり遊んだりしています。 最近は、よく子どもにNBAの試合を見せています。私がアメリカにいた時にすっかりハマったので、 将来は、子供がNBAを好きになってくれて、家族と一緒に試合を見て盛り上がれたら最高です。