車載情報通信機器向け高速伝送用コネクタ「MX79Aシリーズ」を開発

車載情報通信機器向け高速伝送用コネクタMX79Aシリーズ
 日本航空電子工業は、カメラECUなど車載情報通信機器間の高速伝送用コネクタとして従来品から小型化を図った「MX79Aシリーズ」を開発いたしました。

概 要

 近年、自動車においては、情報通信機器の高性能化、車載マルチメディアの多機能化が進んでおり、今後もADAS、コネクテッドをキーワードに、一層の高性能化や搭載機器の増加が進展していくと考えられています。こうした進歩は情報通信量の大容量化をもたらしており、コネクタにおいても高速伝送対応や搭載機器の増加に対応した省スペース化が求められております。
 このような背景の中、当社は、高速伝送用コネクタとして「MX79Aシリーズ」を開発いたしました。
 本製品は、車載カメラ用途において先般販売を開始致しました「MX55Jシリーズ」との組み合わせでカメラECU側にお使いいただけるほか、車載情報通信機器全般にご使用いただけます。また、車載スペックを満足する信頼性を確保しながら、小型化を図り、当社従来品MX49Aシリーズと比較して実装面積を約30%削減しています。
 車載カメラ用途では、フロント、リア、サイドミラーなどカメラの使用箇所が多岐にわたり、カメラECUとの伝送距離が離れている場合もありますが、本製品を使用した当社製ハーネス品(MX55JとMX79Aの両端ハーネス)では、差動伝送(LVDS)において1.5Gbpsクラスで15mを伝送した実績を有しています(注1)。さらに嵌合キーバリエーションを4種設定し、誤挿入防止を図ることで、同一モジュールでの多数個使いにも対応します。

(注1)使用する半導体及びケーブルなどの条件によります。
(注2)ソケットハウジング側はケーブルハーネスとして販売させて頂くもので、コネクタ単品ではご提供しておりません。

ECU: Electronic Control Unit

特 長

  • 差動信号LVDSに対応した伝送特性を実現
  • 極数は差動信号用1ペア(2極)とカメラ動作電源用2極の合計4極を保有
  • 伝送性能と信頼性確保の為、ハーネスにて供給
  • コネクタの嵌合に際しては耐こじり構造とし、メカニカルロックを採用
  • 誤挿入防止のためのキーを設置
  • 小型ながら高い保持力を実現
  • STQケーブルに対応
STQ:シールドツイストクアッド電線
 

適用市場

車載情報通信機器全般
車載カメラ用ECU
 

一般仕様

シリーズ MX79A
極数 4極
(信号用2極、電源用2極)
用途 映像信号(LVDS)
使用温度範囲 -40℃~+85℃

材料/仕上

≪MX79A≫
ハーネスコネクタ
構成部品 材料/仕上
外部ハウジング PBT
内部ハウジング1 LCP-GF35
内部ハウジング2 LCP-GF35
リテーナー PBT
信号端子 銅合金/金メッキ
グランドシェル1 銅合金/スズメッキ
グランドシェル2 黄銅/スズメッキ
スリーブ 黄銅/スズメッキ

PCBコネクタ
構成部品 材料/仕上
ハウジング PPS-GF40
信号端子1 黄銅/金メッキ
信号端子2 黄銅/金メッキ
グランドシェル 銅合金/スズメッキ
グランド端子 銅合金/スズメッキ
 

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