産業機器向け角型多極一括嵌合コネクタ「KN06シリーズ」を販売開始

2021年 4月 21日

　日本航空電子工業は、半導体製造装置などの大型装置や多極配線が必要な産業機器に幅広くご使用いただける角型で多極一括嵌合が可能なレバー嵌合式コネクタ「KN06シリーズ」を販売開始いたしました。

概要

　半導体製造装置、検査装置、露光装置などの大型装置は、装置完成体での輸送が困難なため、モジュール単位に分割した状態で輸送し、最終設置先で組立が行われます。各モジュール間の接続には複雑な配線処理が必要なため、組立・装置立上げ作業には多くの工数がかかることに加え、コネクタ嵌合回数が多いことで作業負担も大きくなっているという課題がありました。
　このような背景の中、従来使用されていたコネクタ複数個分の極数を一括嵌合可能とすることで作業が簡略化でき、最終設置先での組立・装置立上げのスピードアップおよび作業負担軽減に貢献できる「KN06シリーズ」を開発し、販売を開始致しました。
　本製品はインシュレータモジュールが最大6個収納可能で、最大300極を一括で嵌合することができるため、従来のコネクタと比較して設置・立上げ時の嵌合回数を大幅に削減できます。また、レバー嵌合方式を採用することで嵌合操作力を抑えるとともに、外殻部品にプラスチックを採用した軽量設計により、嵌合作業における作業負荷を軽減しています。これらの特長から、半導体製造装置に代表される大型装置や多極配線を要する機器の配線効率化に幅広くご利用いただけるインターフェースコネクタとなっております。

特　長

多極一括レバー嵌合
樹脂製外殻部品による軽量化
豊富なモジュールバリエーションを最大6個収納可能（KN01Lシリーズ用を適用）
嵌合前のレバー位置を自動的に初期化、嵌合完了時の明快なクリック感
レバーの伸縮構造で軽い嵌合操作と嵌合後のコンパクトさを実現
組込み式嵌合キーで最大32種の誤嵌合防止キーを形成可能

産業機器向け角形コネクタバリエーション

適用市場

半導体製造装置、検査装置、露光装置などの大型装置
多極配線の各種産業機器

一般仕様

コネクタサイズ	Lサイズ
インシュレータモジュール収納数	6個
モジュール極数 (注1)	#8×4極 #12×12極 #20×18極 #20×18極(シールド付き) #22×42極 #22×50極
定格電流	#8：30A/極 #12：23A/極 #20：3A/極 #22：2A/極
定格電圧	#8、12：500VAC #20、22：24VDC
耐電圧	#8、12：1500VAC #20、22：500VAC
絶縁抵抗	#8、12：1000MΩ以上(DC500V印加) #20、22：1000MΩ以上(DC100V印加)
結線方式	圧着結線
嵌合寿命	30回
使用温度範囲	-20℃～+105℃

注1）適用インシュレータモジュールは、KN01Lシリーズ製品となります。
注2）#8,#12,#20,#22はコンタクトサイズとなります。

材料／仕上

	構成部品	材料/仕上
シェル	シェル	合成樹脂
プラグ	バレル	合成樹脂
	プレート（右）	合成樹脂
	プレート（左）	合成樹脂
	レバーホルダー（右）	合成樹脂
	レバーホルダー（左）	合成樹脂
	レバー	ステンレス鋼
	スプリング	ステンレス鋼
嵌合キー	キー	合成樹脂