非磁性対応SMPM同軸コネクタを試作開発
2022年10月31日
日本航空電子工業は、開発が進む量子コンピュータ等の最先端装置に向け、非磁性対応SMPM同軸コネクタを試作開発しました。
試作開発した非磁性対応SMPM同軸コネクタ
（左：ストレートジャックハーネス、右：プラグレセプタクル）
概 要
現在、AIや量子暗号化、社会交通インフラの最適なシステム運用、創薬研究などの分野で、膨大なデータ解析や最適解を導く量子コンピュータ（*1）の開発が進んでいます。また、テラヘルツ波を使用したデバイス開発、医療分野における診断装置の高度化が進んでいます。これらの将来に向けた装置では、電子部品に対するさらなる小型化や高周波対応へのニーズが高まっているとともに、使用環境によってはコネクタの構成部品の材料物性が装置性能へ影響するため、その使用環境に適応したコネクタが求められています。
このような背景の中、当社は装置の正常動作を妨げる磁性の影響を受けない同軸コネクタのニーズに応えるべく、人工衛星等の宇宙ビジネスで培った技術をもとに、非磁性対応SMPM（*2）同軸コネクタおよび超低温非磁性同軸ケーブルのアセンブリ品を試作開発しました。
今後は、当社の開発技術力を活用し、多芯化したSMPS同軸コネクタ（*3）やテラヘルツ波を見据えた製品の開発に取り組んでまいります。
*１：量子力学的な現象を利用した、従来のコンピュータをはるかに超越した計算・処理能力を持つとされるコンピュータ
*２：嵌合間口が規格MIL-STD-348Aに準拠
*３：SMPMより更に小型化された極小サイズの同軸コネクタ
特 長
- 非磁性
- 嵌合間口：規格MIL-STD-348Aに準拠
- 接続タイプ：基板対ケーブル
- 嵌合方式：嵌合離脱容易なプッシュオンロック方式を採用
適用装置・市場
- 量子コンピュータ
- 通信市場
- 医療市場
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