2022/03/28

スマートウォッチ 内装コネクタ 解決事例

セルフメディケーションに使えるスマートウォッチはデザインが重要…

背景

電機メーカーH社の開発部は、新製品としてスマートフォンとの連携に加え、セルフメディケーション用途に使えるスマートウォッチの検討を進めていた。多機能化が進むと共に長時間使用できるバッテリー搭載という話も浮上している。身に着けるデバイスとして、より小型なデザイン性も市場で求められている事から多機能化・小型化を両立、その要となる内装コネクタ選定に頭を抱えていた。

課題

スマートウォッチの小型化で難航するコネクタ選定…最適な内装コネクタは

スマートウォッチは、常に身に着けられる形態を活かし、PPG血流センサやECG心電センサモジュールの搭載によりセルフメディケーション用途として使えるデバイスとして認知が広がってきております。また、多機能化と長時間の使用を可能とするためにできる限り大きなバッテリーの搭載が必須となってきており、スマートウォッチの内部接続はより高密度な実装が求められます。各モジュール間を接続するコネクタにも小型化・薄型化の要求が増えると共に組み立て作業性の向上や安定した電力・信号伝送、部品選定も容易ではありません。

スマートウォッチ 内装コネクタ 解決事例

コネクタ選定を担当する開発部のS氏は、こう語ります。
「多機能化が進むと同時に従来より大きなバッテリを搭載する事で内部をより高密度に設計する必要がありました。まずは従来のサプライヤーが取り扱う小型コネクタで設計検討しましたが、実装スペースの条件に合うコネクタが見つからず、新製品のコンセプトを見直さなければならないと思いました。」

スマートウォッチ 内装コネクタ 解決事例

小型内部接続コネクタは、どのサプライヤーも0.35㎜ピッチが最小のようでした。ただ小型化・薄型化を図るだけではなく、各部署から様々な意見もでています。

「スマートウォッチは、より小型化・多機能化を実現とすると共に、安定した電力・信号品質や実装・組み立て作業性といった製造・品質が非常に重要なのです。」

開発検討が進むと共に、必要な条件を満たした内装コネクタは見つからず、さらに課題も増えてしまい、開発部のS氏は困り果てていました。

課題のポイント

スマートウォッチの内装コネクタは更なる小型化が求められている

組み立て時の堅牢性、良好な実装・組み立て作業性が必要

小型化を図っても電力・信号伝送品質の確保は重要