テクノロジー
スプリットリング共振器の技術について
当社の小型アンテナは、メタマテリアルの基本構造であるスプリットリング共振器(SRR: Split Ring Resonator)の技術を用いています。SRRの等価回路は、スプリット部をキャパシタ(C)、リング部をインダクタ(L)としたLC共振回路となります。アンテナの特性周波数は、このLC共振回路の共振周波数となるため、機器への組み込み時に周辺部品からの影響を受けにくい特長を持ち、安定したアンテナ性能を実現することができます。航空電子の精密加工技術によってこのSRRを用いたアンテナの形状を最適化し、扱いやすい表面実装部品として、かつ高効率で全方位に近い放射特性の小型アンテナ(*)を実現しました。
*特許申請中

特長
■ 小型・高性能 :1/10波長程度のサイズながら業界トップクラスの高い効率を実現■ 全方位対応 :電波の不感地帯を作らず、あらゆる方向に電波を送受信可能
■ 実装コスト削減 :表面実装(SMD:Surface Mount Device)構造でマウンタによる自動実装に対応
■ 設計自由度向上 :周辺の金属や誘電体の影響を受けにくく、部品配置の制約が少ないことにより高い設計自由度を確保
「全方位対応」
不感地帯を作らず、あらゆる方向に
電波を放射するイメージ
「設計自由度向上」
部品の影響や配置の制約が少なく、
アンテナ近傍に部品実装したイメージ