2023/04/21
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中継コネクタ
車載部品で高まる小型化要求に対応
MX80シリーズ
自動車の電子化や高性能化に伴い、自動車1台当たりに搭載される電子機器は年々増大している。限られたスペース内に多くの機能を組み込むため、車載用の電子部品には一層の小型・高性能化が必要だ。各デバイスを接続する配線スペースも小さくなっているため、使用されるコネクターには小型・高性能化と車室外での高い防水性を兼ね備えた製品開発が要求される。
一例として、近年は自動車ドアミラーの多機能化が進み、安全性や快適性をサポートするためのさまざまな機能が集積されるようになっている。ミラー駆動モーターに加え、通常のミラーでは視認できない後側方エリアの車両をレーダーで検知するブラインドスポットモニター、LEDインジケーターなどが搭載され、寒冷地仕様の車では、曇り止め用ヒーターも搭載される。高級車では、超音波によってミラーに付いた水滴を飛ばしたり霜を溶かす機能を装備した車も発売されている。キーレス用受信アンテナがドアミラーに内蔵されるケースもある。足元を照らすライトもミラー下部に設置される。
このため、ドアミラー1台当たりのコネクター使用個数は以前よりも増加しており、高級車ほど数量が多くなる傾向がある。
防水小型中継コネクタを開発
ドアミラーの高機能化に伴い、コネクターに対する技術要求は一段と高度化し、一層の省スペース化や高電流容量への対応、防水性能、作業性向上といった高度な要求がなされている。
日本航空電子工業(JAE)は、こうした課題を解決する製品として、車載向け防水小型中継コネクター「MX80シリーズ」を開発、量産化した。同シリーズは、適用電線導体径0.13~1.0㎟、使用温度範囲マイナス40度~プラス125度、保護等級IPX7に対応し、小型かつ高い防水性能を有する。評価試験は、LⅤ214、USCAR2で性能を確認した。現在、2/3/4/6極タイプを量産中。さらに「MX80シリーズ IPX9Kタイプ」(高圧洗浄対応)の開発も進めている。