環境報告書2010
製品への環境配慮
環境適合設計
製品の設計や新たな製法の導入にあたっては、設計から製造・出荷に至る各過程においてアセスメントを実施し、また、社内の事前評価制度である｢安全環境審査｣では、新規の化学物質や設備の導入、工事、廃棄物の排出などについても審査を行い、環境に配慮した事業活動を実践しています。安全環境審査の活動状況は次表の通りです。
※化学物質については、化学物質の管理・PRTR情報の項で説明します。
■ＪＡＥ・昭島事業所
| 年度 | 2007 | 2008 | 2009 |
| 審査数 | 426件 | 319件 | 240件 |
製品アセスメント
製品開発設計段階で省資源、省エネルギー、リサイクルなどを考慮した事前評価を実施しています。設計審査において、製品開発担当部門による評価（アセスメントⅠ）を実施した後、客観的評価部門による評価（アセスメントⅡ）を行い、開発の次段階への移行可否を判定します。
アセスメント評価項目例
| 製品の減量化 | 再生資源化 | 分解処理の容易性 | 安全と環境保全 | 回収･運搬の容易性 |
| 製品の長期使用化 | 低消費電力化 | 包装・梱包の評価 | 情報の提供 | 知的所有権確保 |
製法アセスメント
製造プロセスの環境負荷低減を図るため、新規に製造プロセスを構築する場合、あるいは構築されている製造プロセスを変更する場合には、プロセスが環境に与える影響を事前評価しています。
製品への取り組み
製品の製造、使用、及び廃棄の各段階における環境負荷を低減するため、設計段階から環境へ配慮した取り組みを進めています。製品設計においては、有害性の低い材料の使用や製品の省電力化を進め、金型設計においても成型材料の利用率向上や金型の長寿命化などに取組んでいます。
以下に各製品における環境配慮について紹介します。
コネクタ事業
●f-CONNECT（スーパーコンピュータ用LGAソケット）
(1)RoHS指令対応製品
RoHS規制の禁止物質を使用していません。
(2)客先実装エリアの省スペース化
端子数5475芯でありながら高密度、低背接続を実現しています。
(3)省資源化
従来の1/10の低接触圧力を可能にしたことにより荷重構造体を簡素化しました。また、半田レス接続を実現しています。
(4)ハロゲンフリー製品
ハロゲン系難燃剤を使用していません。
インターフェース・ソリューション事業
●EMC指令対応 液晶タッチパネルモニタ
航機事業
●FOG姿勢計測装置（JCS7402シリーズ）
(1)RoHS指令対応製品
2005年に開発した本製品をRoHS対応製品にするため設計を見直し、電子基板、ジャイロを含め、全てをRoHS対応としました｡
(2)鉛フリーハンダ適用
電子基板、配線など全てにおいて鉛フリー半田を使用しています。また、部品のメッキを「鉛フリー無電解ニッケルメッキ」にしています。
