環境報告書2010

目的・目標の制定と活動結果

    国内航空電子グループは2005年8月に環境マネジメントシステムを統合(マルチサイト化)し、各社の独自性を尊重しつつ航空電子グループとしての目的・目標を設定し活動を行なっています。 

2009年度の活動の総括

    2009年度は、「地球温暖化対策の推進」、「グリーン調達の推進」、「素材の削減」、「化学物質の削減」「廃棄物の削減」「環境配慮設計の推進による環境負荷軽減」の6項目を航空電子グループ環境目標として掲げて取り組みました。当初の計画に対し8月に「エネルギー使用によるCO2排出量の対策による削減」目標を1,646tonから1,949tonに、「素材使用量削減による素材製造時のCO2発生量抑制」目標を175tonから318tonに上方修正しました。全体的には、目標をおおむね達成できましたが、地球温暖化対策の目標のひとつ「CO2排出実質生産高原単位削減」は、生産高減が影響し達成率80%の未達成でした。詳細を以下の表に示します。 
 
活動項目 活動目的 目標 実績 評価(注)
地球温暖化対策の推進 CO2排出実質生産高原単位での削減
(1990年度基準)
△39% △31.4% ×
エネルギー使用によるCO2排出量の対策による削減 1,949 ton-CO2削減 2,313 ton-CO2
素材使用量削減による素材製造時のCO2発生量抑制 318 ton-CO2
削減
595 ton-CO2
グリーン調達の推進 取引先の環境品質確認の実施 286社以上 303社
素材の削減 省金実施アイテム数を目標値として金使用量の削減を図る(HAE) 30アイテム以上 31アイテム
放電加工電極材の削減(FAE)
(材料仕様の変更により再使用回数増)
前年度比166%以上削減 190%
金属素材の使用量削減(SAE) 880kg以上削減 1,238kg
化学物質の削減 選定10製品の金使用量削減(JAE) 10製品 15製品
生産工程の最適化、洗浄工程の改善による有機溶剤の削減(JAE) 年間使用量10%削減 年間使用量18%削減
コンテマート再生用の劇物の削減(HAE) 13ton以上 14ton
洗浄液・プレス潤滑油新規購入量の削減(YAE) 800L 6,239
研削液、洗浄剤4種の使用量削減(FAE) 1,710kg以下 1,705kg
洗浄方法変更による有機溶剤使用量削減(SAE) 18%以上削減 18%削減
廃棄物の削減 有価回収化による廃プラ排出量削減(JAE) 2,480kg以下 790.8kg
成形くずの有価物化比率向上(HAE) 45%以上 46.3%
環境配慮設計の推進による環境負荷軽減 新規開発品の環境対応確認と設計への反映(JAE) 100%実施 100%実施
現行製品に対し省資源及び省電力設計推進(JAE) 5%削減 22.6%削減
金型の長寿命化技術開発(JAE) 長寿命化技術開発 量産品適用
(注)「○」は、目標値に対して、100%以上、「×」は、目標値に対して、90%以下の達成率を示す。

 

今後の取組み

    2010年度は、グループ共通の環境目標として2009年度と同じ項目を設定し、取り組みます。 
 
環境目標 取組み 対象サイト
地球温暖化対策の推進 CO2排出実質生産高原単位の削減(1990年度基準) 全サイト
エネルギー使用によるCO2排出量の対策による削減
素材使用量削減による素材製造時のCO2発生量抑制
素材の削減 金使用量の削減等 HAE
化学物質の削減 各サイト共原則3アイテムを選択し2009年度を基準として10%削減を目指す。 全サイト
廃棄物の削減 有価回収、リサイクルの推進その他
グリーン調達の推進 取引先の環境品質確認の実施
環境配慮設計の推進による環境負荷の軽減 環境DB登録100%実施、省資源、省電力、長寿命及び
小型化設計による環境負荷軽減
JAE・YAE