2025/12/03
-
I/Oコネクタ
-
基板対ケーブルコネクタ
-
角型コネクタ
-
中継コネクタ
次世代シングルペアイーサネットコネクタ DZ17シリーズ


社会全体のデジタル化が進む中で、情報通信技術の重要性はますます高まっている。有線LANに用いられる代表的な通信ネットワーク規格であるイーサネット(Ethernet)は、パソコンなどの情報通信端末のほか、各種家電製品、産業機器、社会インフラ、自動車などあらゆる分野で普及が広がり、人々の生活に不可欠なネットワーク技術となっている。
一方で、情報通信技術の高度化は、イーサネット技術にもさらなる進化を求めており、ネットワークの合理化や効率化、伝送速度の向上、伝送距離の長距離化、機器の小型・軽量化や配線の簡易化、環境への対応などが期待されている。
実用化が進む次世代イーサネット規格SPE
次世代イーサネット規格として、SPE(シングルペアイーサネット)が策定され、徐々に実用化が進みつつある。SPEでは、従来は2ペアまたは4ペア(8極)で行っていたイーサネット通信を1ペア(2極)で行う技術で、データ伝送と電力供給を重畳し伝送を行うことが可能(PoDL対応)。

SPEでは、コネクタやケーブルの他、基板実装部分も大幅に小型化できるため、機器の小型・軽量化に寄与する。従来はイーサネットの搭載で小型・薄型化が難しかった機器などへの搭載も可能となり、配線の簡易化にも貢献する。従来のイーサネット(スタンダードイーサネット)と比較してケーブルに使用する銅材が4分の1に削減され、省エネルギー化も図れることから、SDGsの観点においても大きなメリットがある。
SPEは、欧州市場が先行する形で、2010年代から車載用途での実用化が開始され、車載用Ethernetとして搭載が進んでいる。また、先行している車載用途に加え、産業機器用途でも普及が始まりつつある。将来的には、スタンダードイーサネットからの置き換えとしてICT機器への搭載、普及なども期待されている。
SPEコネクタ・DZ17シリーズの製品仕様
日本航空電子工業(JAE)のSPEコネクタ「DZ17シリーズ」は、IEC63171-6規格適合コネクタ(非防水タイプ)。従来2ペアまたは4ペアで行っていたイーサネット通信を1ペアで行える。
IEEE802・3cg/bw/bpのイーサネット規格に対応し、データレートは10Mbps/100Mbps/1Gbps、定格電流4A、定格電圧60VDC、保護等級IP20、引張強度は50N以上、挿抜寿命1000回。
| 規格 | IEC63171-6準拠 |
|---|---|
| 伝送速度 | 10Mbps∼1Gbps |
| 特性インピーダンス | 100Ω |
| 定格電流/定格電圧 | 4A/60VDC |
| 保護等級 | IP20 |
| 引張強度 | 50N以上 |
| 挿抜寿命 | 1,000回 |

小型・軽量かつ簡易結線対応製品を開発
SPEコネクタ「DZ17シリーズ」の特徴は、小型・コンパクトで軽量、ツールレス圧接構造による簡易結線対応プラグなどがあり、軽量・コンパクト化を実現している。製品ラインアップとして、プラグは半田結線タイプと圧接結線タイプ、レセプタクルはライトアングルおよびストレート、中継レセプタクルも半田結線タイプと圧接結線タイプを揃える。
今後、SPEコネクタの導入が加速する、FA(ファクトリーオートメーション)やBA(ビルオートメーション)、PA(プロセスオートメーション)などへの販売を推進する。また、SPEコネクタは、ネットワークカメラなどの画像伝送での搭載検討が進んでおり、幅広い産業分野に展開されていくとみている。
国内外のSPEコンソーシアムに参画
当社は、SPEコネクタの事業化にあたり、SPEコネクタの国際的なコンソーシアムである「SPEインダストリアルパートナーネットワーク」(本部=ドイツ)に参画し、対応製品の開発を進めている。同コンソーシアムは、SPEの普及拡大を目指して設立され、FA分野を主なターゲット市場とする。国内外の主要なコネクタメーカーやFA機器メーカーなどが参画している。
このほか、日本国内でのSPEの普及を目指して2022年3月に設立された日本のコンソーシアムであるSPEC(シングルペアイーサネットコンソーシアム)にも参画して普及活動を進めている。

DZ17シリーズ資料ダウンロード

DZ17シリーズの詳細情報・製品特長はダウンロード資料をご覧ください。
このページに記載されている内容は、発表日時点の情報です。 ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますのであらかじめご了承ください。