2021/01/08
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安全性能向上に伴い採用が広がる車載エアバッグ用コネクタ
自動車の安全性能が向上するにつれ、運転席や助手席に加え、側面や後部座席、更には歩行者用として車のフロント等、様々な箇所にエアバッグが搭載されるようになり今後も増加することが予想されます。
日本航空電子工業(JAE)では、自動車で要求される安全性に応えるべく、エアバッグ用コネクタを豊富に取り揃えており、本ページではエアバッグ用コネクタとして採用が広がっているスクイブコネクタについてご紹介します。
スクイブコネクタとは?
スクイブとは、エアバッグシステム内に設けられている点火装置の事をいいます。センサーが衝突を検知すると点火装置に電流を流しガス発生装置(インフレーター)が作動しエアバッグが膨みます。スクイブコネクタはインフレーターに電流を流しエアバッグを動作させる重要な役割を担っています。
このスクイブコネクタはショート端子の有無の選択が可能でAK2タイプはショート端子有り、一般的にAK3やABX-5と呼ばれるタイプはショート端子無しとなっています。ショート端子は相手側コネクタのリテーナに組み込まれ、静電気等によるかん合時の誤動作を防止する等の役割があります。
今後、ショート端子無し品の搭載も進んでいく傾向があり、日本航空電子工業(JAE)ではMX72 C/Dシリーズを取り揃えております。






スクイブコネクタの使用例
自動車の衝突時に安全を確保するエアバッグシステムは車室内の様々な箇所に設置されています。スクイブコネクタの使用例としては以下のイラストをご覧ください。
様々な箇所に搭載されるエアバッグ装置はその設置場所により狭い空間でのコネクタ接続作業が必要となります。JAEでは、この様な接続作業が困難な場所でも取り付け作業を容易にし、信頼性の高いスクイブコネクタを取り揃えており、次の項目でスクイブコネクタ・MX72シリーズの特長について説明します。
完全かん合が可能な MX72シリーズコネクタの特長
エアバッグ用として採用が広がるスクイブコネクタは2段階のかん合操作が必要となるCPA (Connector Position Assurance : コネクタかん合位置保証)タイプが多く使用されています。
MX72シリーズコネクタは、ワンプッシュでコネクタかん合が可能で、クリック感と明瞭なかん合音で確認が容易といった特長があります。またコネクタ内にあるスプリングの反力により不完全かん合を防止しています。これにより作業性向上と共にエアバッグ装置の信頼性向上に繋がります。
MX72シリーズコネクタは、ワンプッシュでコネクタかん合が可能で、クリック感と明瞭なかん合音で確認が容易といった特長があります。またコネクタ内にあるスプリングの反力により不完全かん合を防止しています。これにより作業性向上と共にエアバッグ装置の信頼性向上に繋がります。
1回の操作でコネクタかん合
明快なクリック感があり、ブラインド作業も容易
コネクタかん合+CPA挿入の2段階操作が必要
設置場所によってCPA挿入が困難
MX72シリーズとCPAタイプの作業比較は以下、動画をご覧ください。
スクイブコネクタ MX72シリーズ
MX72A/MX72B Series | AK2, スクイブコネクタ
- ISO-19072-4, USCAR999-U-002-1-Z03に準拠
- ワンタッチで完全かん合が可能
- かん合時の明確なクリック音
- 3種類のキーコード
- FLRY A,B 0.35 sq , 0.5 sq, 0.75 sq*電線対応(*0.75sqは開発予定)
MX72C/MX72D Series | ショート端子なし, スクイブコネクタ
- ISO-19072-5, USCAR999-U-002-1-Z04に準拠
- MX72A/Bとコネクタ構造は同様
- 相手側リテーナのショート端子を削除したタイプ
- 4種類のキーコード
- FLRY B, 0.35 sq と 0.5 sq電線に対応
関連リンク
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