環境報告書2016

ゼロエミッション

 事業活動により発生する不要物への取組みとして、レスペーパーによる一般廃棄物の削減、廃プラスチック及び金属スクラップなどの排出物の分別徹底によるリサイクル及び有償売却の推進を行い、資源の有効活用を行っています。
  

ゼロエミッション活動

 2000年度よりゼロエミッションの取組みを開始し、2004年度には再資源化率の目標99%を達成し、2014年度には99.8%となり、2015年度より目標を99.5%以上にスパイラルアップしました。
 全排出物に対する有償売却率については、プラスチック及び金属系の排出物の有償化を促進し2006年度以降60%以上を維持してきています。有償売却による廃棄物処理費の低減に加え、省資源化並びにライフサイクルにおける二酸化炭素の削減に寄与しており、更なる向上に努めています。


注)航空電子グループにおける「ゼロエミッション達成」とは、市町村の条例等により排出される廃棄物の内、焼却及び単純埋立てを除く排出量の再資源化率が、99.5%以上のことを指します。

廃棄物適正処理への取り組み

 航空電子グループでは、廃棄物処理法に基づき、排出される廃棄物に対して適切な処理を実施しています。全排出分類の産業廃棄物、一般廃棄物、有価物委託処理業者に対して、契約前はもとより、契約後も定期的に許可証の確認、現地視察による適合性調査を実施しています。
担当者による現地視察
担当者による現地視察
 また、産業廃棄物処理状況の透明化として、2011年度より産業廃棄物管理票(マニフェスト)を電子化で運用開始し、グループ全体で電子化加入業者全て(100%)の運用をしています。今後も廃棄物の適正処理に努めます。

2015年度の主な活動

  以下に各サイトにおける主な廃棄物削減の取り組みについて紹介します。
なお、(JAE)、(HAE)、(YAE)、(SAE)とあるのは当該活動を行ったサイトの略称を示します。
  • 廃棄物の再資源化推進(JAE)
    処理技術の進歩や、環境配慮(スコープ3)などを視野に入れ、時代にあった廃棄物ごとの処理内容の見直しを行い、リサイクルの質的向上及び処理費用の削減、有償売却率向上の取組みを行っています。
  • 廃プラスチックの再資源化推進(JAE)
    廃プラスチックの材料種類別の分別徹底を行い、処理内容、再資源化業者の選定の見直しを行うことにより、リサイクルの質的向上と処理費用削減の取組みを継続的に行い、一部のプラスチックではありますが、サーマルリサイクルからマテリアルリサイクルへの比率を10%から100%へと成果を上げ、リサイクルの質的向上及び処理費用削減に寄与しました。
  • 廃プラスチックの有価回収推進(JAE、HAE、YAE)
    廃プラの材料種類別回収の徹底、社内再利用の促進や、再資源化業者との調整を進めるなどの活動により有償化比率の向上に努めています。
  • 金属くずの有価回収推進(HAE、YAE、SAE)
    金属くずの分別回収徹底の取組みを行うことにより、資源有効活用に寄与したとともに、有償化比率の向上に努めています。
  • めっき汚泥のNi回収(HAE)
    2011年度よりめっき汚泥に含有するNiの回収を開始し、廃棄物処分費の削減と有価売却のダブル効果によりコストダウンに寄与する活動を継続しています。
  • 洗浄液のリサイクル(YAE)
    洗浄液廃液のリサイクル化を進める為に、まずは廃油・廃液置場での分別回収の徹底を行い廃液を廃棄物ではなく有価物として売却し廃棄物をゼロとしました。
  • 工程不良の低減による廃棄物削減(HAE、YAE、SAE)
    工程不良率等の目標値を定め、不良低減による廃棄物削減に継続的に取り組んでいます。治工具、手順の改善、部材の狙い値管理の強化、並びに作業者のレベルアップ等により品質や作業性を向上させることで目標通りに不良率を低減し、相応の廃棄物削減の成果をあげました。
    今後も不良撲滅に向けた活動及び環境に配慮した「ものづくり」を推進します。