環境報告書2019

環境報告2019発行に際して 執行役員 檜山 憲孝

環境報告2019発行に際して

 今、地球温暖化による気象災害、生態系の保全に影響する水や森林資源の減少など地球規模の環境リスクが深刻な課題となっています。
 航空電子グループは、そうした環境リスクに事業活動を通して取り組むことが企業の責任であると認識しています。企業として生産規模を拡大しながらも環境負荷を低減し、環境方針に沿った持続可能な環境経営を推進していきます。 
 2018年度の環境活動のトピックスとしては、ISO14001:2015を活用したリスク分析(及び機会)などを通じて、これまでの地球温暖化対策に加え、規制の達成やSBT(※マウスを置いて定義をご覧ください)で求められる再生可能エネルギー導入などの課題について、経営トップと情報を共有し、事業活動と一体となった環境経営に取り組みました。

航空電子グループ 環境統括担当役員
執行役員 檜山 憲孝

 また、地球温暖化、水資源管理及び製品含有化学物質規制への対応を重点項目とした以下の取組みを行いました。
 地球温暖化対策では、グループ各社で照明のLED化、空調管理の見直しなどインフラ関連の改善、生産効率の向上や射出成形機、プレス機など生産設備のエネルギー効率改善等を行い2013年度からの累計で、原油換算3900kLを削減しました。また、物流関連では、大量輸送が可能な海運や鉄道などのモーダルシフト輸送によるCO2削減を継続的に実施しています。
 水資源管理については、地下水となる水資源の維持のため、弊社の環境シンボルである「航空電子グループの森」の森林保全活動を行っています。この功績が認められ、2018年11月に、東京都より表彰を受けました。
 製品含有化学物質規制への対応では、欧州RoHS指令で2019年7月22日から適用される4種のフタル酸エステル類に対して、グリーン調達の観点から仕入れ先様との管理体制の共有及び国内外生産拠点の相互監査体制を確立する事により、製品への移行/混入/汚染を防止する管理体制の構築を完了しました。

 ここに、2018年度の環境活動を取りまとめ、環境報告として公表致します。今後の環境活動のさらなる向上の為に、皆様からの忌憚のないご意見を賜れれば幸いです。

執行役員 檜山 憲孝