環境報告書2020

環境報告2020発行に際して 執行役員 檜山 憲孝

環境報告2020発行に際して

 今、地球温暖化による気象災害、生態系の保全に影響する水や森林資源の減少など地球規模の環境リスクが深刻な課題となっており、国際社会が抱えている温暖化などの問題に対応するために、国連は持続可能な開発目標(SDGs)を掲げています。
 航空電子グループは、そうした環境リスクに事業活動を通して取り組むことが企業の責任であると認識しています。企業として生産規模を拡大しながらも環境負荷を低減し、環境方針に沿った持続可能な環境経営を推進していきます。 
 2019年度の環境活動のトピックスとしては、ISO14001:2015を活用したリスク分析(及び機会)などを通じて地球温暖化対策に取り組み、東京都環境確保条例CO2総量規制の第2計画期間における削減義務を達成することができました。(東京都にある事業所やオフィスについてのCO排出量規制)。その他、再生可能エネルギー導入などの課題について、経営トップと情報を共有し、事業活動と一体となった環境経営に取り組みました。

航空電子グループ 環境統括担当役員
執行役員 檜山 憲孝

 また、地球温暖化、水資源管理及び製品含有化学物質規制への対応を重点項目とした以下の取組みを行いました。
 地球温暖化対策では、照明のLED化、空調管理の見直しなどインフラ関連の改善、生産効率の向上や射出成形機、プレス機、めっき設備など生産設備のエネルギー効率改善等を行い、2012年度を基準として原油換算4197kLのエネルギー使用量を削減しました。また、物流運行ルートを見直し、CO2削減を実施しました。
 水資源管理については、地下水となる水資源の維持のため、弊社の環境シンボルである「航空電子グループの森」の森林保全活動を行っています。この功績が認められ、2018年11月に、東京都より表彰を受けました。
 製品含有化学物質規制への対応では、欧州RoHS指令による4種のフタル酸エステル類に対する管理体制を構築しており、最近では、スクリーニング分析機器の導入など、体制強化を図りました。今後も継続して管理体制の充実を推進して参ります。

 ここに、2019年度の環境活動を取りまとめ、環境報告として公表致します。今後の環境活動のさらなる向上の為に、皆様からの忌憚のないご意見を賜れれば幸いです。

執行役員 檜山 憲孝
私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。