環境報告書2020

製品への環境配慮

製品への取り組み

 製品の製造、使用、及び廃棄の各段階における環境負荷を低減するため、設計段階から環境へ配慮した取り組みを進めています。
 製品設計においては、有害性の低い材料の使用や製品の省電力化を進め、金型設計においても成型材料の利用率向上や金型の長寿命化などに取組んでいます。
 以下に各製品における環境配慮について紹介します。
 

環境配慮型製品の例

●コネクタ事業
MX56シリーズ(サービスプラグ)製品

(1)    製品普及により、CO2排出量が低減され、環境にやさしい社会を実現
本製品は環境車において、リチウムイオン電池の高圧回路遮装置として、高電圧、大電流が流れる部分を点検、サービスを行う際に必要不可欠な部品です。本製品を適用した環境車の普及により、CO2の排出量が低減され、環境にやさしい社会の実現に貢献しています。
(2)    客先でのサービスプラグ組立作業の効率化を推進
サービスプラグ自体は共通化し、車種毎に異なる配置に、ケーブル、バスバーのメニューを準備することで、顧客における組立工程の簡略化を実現し、顧客での省エネルギー化に貢献しています。
(3)    環境対応仕様(RoHS対応品)
本製品を構成する部品は、RoHS指令に準拠し、生産から廃棄に至るすべての過程で、環境負荷物質の使用量を削減しています。

●環境車用モータ・インバータ接続アダプタ 

(1)    製品普及によるCO2削減
本製品は環境車、所謂エコカーに使用される製品であり、この普及に寄与します。これにより化石燃料の使用量を減らし、CO2削減に貢献しています。
(2)    製品普及による再生可能エネルギーの利用拡大
上記の一方で、一般家庭での自動車への充電の機会が増えることで電気の使用量が増え、スマートグリッドの普及を促進しひいては再生可能エネルギー(太陽光発電や風力発電など)の利用促進にも繋がります。
(3)    設計での省資源化
構成する部品について、顧客製品の部品を流用、社内の別アイテムの部品流用などを図り、新たな設備を製作しないよう工夫しています。
(4)    環境対応仕様(RoHS対応品)
本製品の構成材料はRoHS指令に準拠し、環境に配慮しています。

●インターフェース・ソリューション事業
車載用フィルムセンサ(TC23シリーズ)

 

(1)   製品構造による省資源化
タッチパネルのセンサ部分を、従来のガラス素材からフィルム素材へ変更し本体を軽量化しています。
(2)   希少金属(レアメタル)の使用低減
従来のガラスセンサでは、センサの電極に希少金属(レアメタル)を使用していますが、高精細印刷技術を用い、希少金属を使用しない電極形成を行っています。