車載向け非防水小型コネクタ「MX81シリーズ」を販売開始

2023年11月21日

MX81

 日本航空電子工業は、ECU、センサなど車載電子機器の接続用に非防水タイプの小型コネクタ「MX81シリーズ」の販売を開始いたしました。販売中の防水コネクタMX80シリーズと共通のソケット端子を用いており、両シリーズで車両の防水エリアと非防水エリアに幅広く対応します。

概 要

 ADASや自動運転、電動化の進展により自動車内部に搭載されるECUや電子機器は増えていく傾向にあり、スペースの制約からコネクタの小型化が求められています。同時に、自動車用コネクタにおいては安全確保のために高い接触信頼性や堅牢性が要求されるため、これら市場の要求に対応する省スペース性と高い信頼性を両立したコネクタが必要となっています。

 このような背景の下、当社は、自動車用コネクタとして標準的に採用されている「端子タブサイズ:0.64mm、コンタクトピッチ:2.54mm」の仕様を満たしながら、当社従来品と比較して体積が最大約60%小型となる非防水コネクタ「MX81シリーズ」を開発し、販売を開始しました。
 本製品は、車載用途のコネクタとして主に北米地域で求められるUSCAR-2規格(*)による評価を実施して、高い接触信頼性と堅牢性を確認しています。ソケット側はシンプルなワンピース仕様でありながらリテーナ構造を備えることで端子の半組込みを検知でき、また、明確なクリック音により嵌合確認が可能です。これらの機能により組立不良を防止するとともに、お客様の作業性向上に貢献します。

 MX81シリーズは、既に市場で実績のある防水コネクタMX80シリーズと圧着ソケット端子が共通であり、幅広いワイヤーサイズに対応しています。接触信頼性の高い同じ端子を用いて、車両の防水エリアと非防水エリアの両方に使用できます。
 今後も極数展開、ピン中継タイプの追加など、MX80シリーズと共にMX81シリーズのバリエーション拡充を図り、お客様の多様なニーズにお応えしてまいります。

*USCAR:United States Council for Automotive Research

特 長

  • ISO/JASO/EWCAP/VDA標準の0.64㎜タブサイズを採用
  • ソケット端子は防水タイプのMX80シリーズと共通
  • ソケットハウジングはヒンジリテーナ構造によるワンピースタイプ
  • ピンヘッダはスルーホールリフロー仕様であり、ハウジングにはUL94 V-0材を使用
  • 試験規格:USCAR-2
  • 端子ピッチ2.54㎜で標準ピンコンタクトと接続可能
  • 嵌合キー違い品を用意

適用市場

車載関連の各種ECU、センサ、ライティング 他全般

一般仕様

極数 2,4極
コンタクトピッチ 2.54mm
使用温度範囲 -40~125℃
適用電線 0.13~1.0mm2(電線例:FLRY-A/B,AESSX)
定格電流
(周囲温度:
80℃の場合)
電線サイズ:0.13 mm2・・・2極_4.5A、 4極_4.1A
電線サイズ:0.35 mm2・・・2極_6.7A、 4極_5.5A
電線サイズ:1.0 mm2・・・2極_9.7A、 4極_8.5A
耐電圧 AC 500V(1分間)

材料/仕上

ソケットコネクタ

構成部品 材料/仕上
コンタクト 銅合金/錫めっき
ハウジング PBT

アングルピンヘッダ

構成部品 材料/仕上
コンタクト 銅合金/錫めっき
ハウジング PPS
 
ソケットコネクタ アングルピンヘッダ ピン中継コネクタ
(開発中)
MX81Series image
 
MX81Series image
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