DC急速充電規格CCS2に準拠したEV充放電用コネクタ「KW21A」を販売開始

2024年10月22日

 日本航空電子工業は、欧州でEVのDC(直流)急速充電規格として標準採用されているCCS2(注1)規格に準拠したEV充放電用コネクタ「KW21A」を開発し、販売を開始しました。

EV充電用コネクタ KW21A
 

概要

 エンジン車からEVへの移行が急速に進むにつれ、EV用充電器の設置数が増加しています。また、欧州では電力不足の際にEVを蓄電池として利用できるVehicle-to-Grid(V2G)技術(EVと電力網の間で双方向に電力を送り合う技術)が実証試験の段階を終え、CCS2規格に対応したV2X(注2)製品が市場に投入されようとしています。
 このような市場動向に対応するため、当社はDC急速充電規格CCS2に準拠したEV充放電用コネクタ「KW21A」を開発し、販売を開始しました。本品は、V2Xにおいて変換の必要がなく電力効率を高められる直流(DC)による電力供給を採用しており、また定格電流40A品と80A品をラインナップしていますので、あらゆるV2X製品への適用が可能です。
 軽量でコンパクトなコネクタ部は、人間工学に基づき扱いやすいグリップ形状となっており、ケーブル部は可撓(とう)性に優れるため、快適な操作性と使いやすさを実現しています。安全面では、コネクタ外殻は堅牢かつ高い耐候性を備え、コネクタ内部においても活電部を防水保護する二重絶縁構造としており、コネクタ内部に浸水があった場合でも短絡(ショート)を防ぎます。

 当社は、取り扱いの安全性や容易性、耐環境性などの品質を徹底して追求した「強さと品質の高さを兼ね備えたEV充電用コネクタ」を「Powerlance™」ブランドとして展開しています。
 今後もEV充電用コネクタ「KWシリーズ」のバリエーションを拡充し、お客様の多様なニーズにお応えしてまいります。

PowerlanceはJAEが世界に展開するEV充電用コネクタのブランド
 

特長

  • 耐環境性の高い樹脂材料を使用した高信頼設計
  • 人間工学に基づいたハンドル形状
  • 軽いコネクタ重量と可撓性に優れたケーブル
  • 定格電流40A品と80A品をラインナップ
  • CCS2充電規格に準拠

適用市場

  • DC中速及びDC急速充電器(CCS2充電規格対応)
  • V2X(CCS2充電規格対応)

一般仕様

項目 KW21A(CCS2準拠 EV充放電コネクタ)
極数 電源(パワー):2極、アース:1極、信号:2極
定格電流 電源(パワー):40A/80A、信号:2A
定格電圧 電源(パワー):DC1000V、信号:AC30V
絶縁抵抗 5MΩ以上
耐電圧 AC3,000V/1分間
挿抜耐久回数 10,000回
挿入力 100N以下
使用温度範囲 -35℃~+50℃

 

注1:CCS(Combined Charging System)は、CharIN e.V.(Charging Interface Initiative)が標準規格として提案する充電方法
注2:V2X(Vehicle to X)とは、V2G(Vehicle to Grid)、V2H(Vehicle to Home)、V2L(Vehicle to Load)などの総称
 


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EV充電用コネクタ KW21A

 

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