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高速伝送&電源供給のハイブリッド型 AOC(Active Optical Cable) 「RP07シリーズ」を開発

2021年10月15日

 高速伝送&電源供給のハイブリッド型 AOC(Active Optical Cable) RP07シリーズ

概要

 日本航空電子工業は、高速伝送と同時に電源供給も可能としたハイブリッド型AOC「RP07シリーズ」を開発致しました。

 近年、画像の高精細化、通信の大容量化に伴い、さまざまな市場・機器で高速伝送のニーズが高まっています。しかし、これまでのメタルケーブルでは伝送速度や伝送距離に限界があることに加え、医療機器、工作機械などに使用されるケーブルにおいては、放射ノイズや外来ノイズの影響を最小限にすることが必要となっています。光ケーブルはこれらのニーズに対応が可能ではあるものの、配線を行う際に光コネクタ端面の清掃が必要という課題があるため、取り扱いが容易で高速伝送・長距離伝送、電磁環境両立性を実現するソリューションが求められています。
 当社はこのような市場ニーズを背景に、高速伝送コネクタ「RP07シリーズ」を開発致しました。
 本製品は光ケーブルとメタルケーブルを1本のハイブリッドケーブルとしたことにより、光とメタルの長所を合わせ持った設計自由度の高い伝送を可能としています。これにより、電力供給が必要なカメラ用途や半二重通信が必要な制御機器用途への対応が可能となっています。
 また、独自開発した光学モジュールにより回路部の小型化を図るとともに、さまざまな機器で採用が広がるUSB Type-C®コネクタをインタフェースとしました。本製品は高精細画像伝送を行う放送機器やゲーム機、電磁環境両立性・高速伝送・長距離伝送が必要とされる工作機械や医療機器等の産業機器にご使用いただけます。フリクションロックタイプに加えて各種メカニカルロックタイプも開発を進めており、順次バリエーションを拡充してまいります。
 
  ※USB Type-C®はUSB-IF (USB Implementers Forum,Inc. )の商標です

特長

  • USB Type-C®コネクタを採用
  • 自社開発した光学モジュールの使用により小型化を実現
  • 高速伝送(光)+低速信号(メタル)+電源供給を1本のハイブリッドケーブルで実現
  • 最大6本の光ケーブルで、1本あたり25Gbps、300m(※1)までの伝送が可能
                                   (※1) 10Gbpsの場合

適用市場

  • 高精細画像、大容量高速伝送が必要とされる市場・機器等
    (AV機器、ゲーム機、HMD(Head Mount Display)等のウェアラブル機器)
  • 耐ノイズ、高速伝送・長距離伝送が必要とされる市場・機器等
    (通信機器、医療機器等の産業機器)

仕様

項目

仕様

高速信号
(光ファイバー)

伝送速度

・1~25Gbps

対応インタフェース

・USB, DisplayPort, PCIe

信号レベル

・CML (AC couple)

光ファイバー

・GOF GI-MMF OM3 850nm

AOC電源

・DC3.3V、または5V 単一電源動作

用途例

・映像信号 (ディスプレイ、カメラ)
・高速データ通信
・ノイズ対策、絶縁対策

低速信号
(電線)

本数

・高速信号、電源等の構成による

用途例

・USB:SBU, CC DP:AUX, HPD リモートI/O
(シングルエンド/差動信号  全二重/半二重信号)

電源 (電線)

定格 (最大)

・5A/20V (※ ケーブル長に依存)

伝送距離

・300m (※ 光伝送のみ)

使用温度範囲

・0~75℃ (※ 結露無き事、使用条件による)

保存温度範囲

・-20℃~85℃ (※ 結露無き事)


 

この頁に記載されている内容は、発表日時点の情報です。 ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますのであらかじめご了承ください。