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メタルメッシュタイプ・ガラスセンサを開発

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◆概 要

 日本航空電子工業株式会社(以下当社)と光村印刷株式会社(以下光村印刷)は、タッチパネルの大画面化に対応したメタルメッシュタイプの車載用静電容量式ガラスセンサを開発いたしました。
 

◆背 景

 近年、自動車市場を取り巻く環境はEV化、コネクテッド化、自動運転化(運転支援システムの高度化)により大きく変化しています。CID(Center Information Display)部においても、情報量が大幅に増える中で、表示部は大画面化の傾向にあり、また、スマートフォンと同じ操作性を持つ静電容量式タッチパネルの需要が一段と高まっております。
 大画面化されたタッチパネルは、操作面の配線が長くなるため、配線抵抗値が高くなり、タッチ検出感度が不足する傾向にありますが、従来のITO透明電極膜のタッチパネルでは低抵抗化が難しく、課題となっていました。当社は、この技術課題に対応するため、ITO透明電極膜に代わるメタルメッシュセンサを開発し、業界初*となる印刷方式のフィルムセンサの量産を開始いたしました。今回、これに続き、光村印刷との技術提携でフォトファブリケーション方式によるメタルメッシュタイプのガラスセンサを開発し、「TC230シリーズ」の製品ラインナップに追加いたしました。
 本製品は、低抵抗な銀粒子を分散させた感光性材料をガラス基板に塗布し、マスク露光・現像プロセスにより配線を直接形成しております。この配線形成技術は正確な再現性を有しているため、仕上がりのバラツキを抑えることができ、安定した品質を実現いたしました。同時に、フォトレジスト工程の一括露光を用いて、量産性の向上やリードタイムの短縮を実現しております。
 また、感光性材料と加工プロセスの最適化により、人間の目では不可視なレベルとされる4μmまでメッシュ幅を細線化することにより、高い水準の外観品位を提供いたします。

 当社は、独自の印刷技術によるロールtoロール生産方式で高効率な生産を実現しているフィルムセンサタイプに加え、今回開発したメタルメッシュ・ガラスセンサ、販売中の全面透明タイプ・ガラスセンサなどの特長ある製品ラインナップをもって、多様化・高度化する車載タッチパネルのニーズにお応えして参ります。
ガラスセンサ 製品リスト
*当社調べ
※本製品は、2018年9月から量産開始予定です。
※光村印刷株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:阿部茂雄、 http://www.mitsumura.co.jp/リンクアイコン )

◆特 長

・センサ電極のメタルメッシュ化により、感度が大幅に向上し、20インチ程度までの大画面化に対応
・不可視レベルの4μmまで細線化し、外観品位を向上
・フォトレジスト工程の一括露光などにより安定した品質を実現
・車載用途に求められる信頼性試験に対応

◆適用市場

・カーナビゲーション
・カーオーディオ

◆仕 様

最大サイズ 20インチ程度まで対応可能
厚み 1.1mm
動作温度範囲 -30~+85℃
保存温度範囲 -40~+95℃
IC仕様 各種車載用ICに対応
デザイン適用性 フラット平滑カバーに対応

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