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日本航空電子工業、NECの技術を活用し新たにアンテナ事業を開始

2020年12月3日
日本航空電子工業株式会社
日本電気株式会社



 日本航空電子工業株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長:小野原 勉、以下 日本航空電子工業)は、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼CEO:新野 隆、以下 NEC)の技術を活用した小型・高性能アンテナを事業化し、「WaveConnect™(ウェイブコネクト)」のブランド名で販売を開始しました。

 近年、5G(第5世代移動通信システム)による高速で大容量な通信の普及や、感染症拡大に伴う非対面型のオンラインサービスの利用が急速に進むなど、高品質な無線通信を実現するアンテナへの期待が高まっております。

 本事業で提供するアンテナは、NECが基本特許を取得した独自のスプリットリング(SR)共振器アンテナ(*1)の技術をもとに、日本航空電子工業がコネクタ事業において培った精密加工技術を活用して、小型でかつ業界トップクラスの放射効率をもつ製品(*2)として事業化したものです。
 無線で「つなぐ」ニーズが益々高まる中、「電波」と「つなぐ技術」を融合したブランドとして「WaveConnect™」とネーミングし、様々な無線機器のキーパーツであるアンテナでの事業拡大を目指します。

 第一ステップとして各種Wi-Fi(*3)機器、IoT機器、車載機器向け製品を開発し、発売を開始いたしました。
 本製品は、一般的なダイポールアンテナ(*4)との比較で約5分の1サイズの小型化、放射効率最大90%以上の高性能により、アンテナ性能を落とさずに機器の小型化を実現可能となります。本製品に加え、今後も高品質な無線通信を実現する製品を順次拡充していく計画です。

 日本航空電子工業は、NECとの連携のもと、5Gでつながる次世代モビリティ・IoT社会の実現に向け「情報をつなぐ」、「人と機器をつなぐ」技術力や、市場開拓力・マーケティング力をさらに強化し、お客様との共創によってイノベーションを創出いたします。

 NECは、SR共振器アンテナの研究開発の成果を日本航空電子工業を通じて事業化することで、同社とのシナジー創出をさらに加速します。また、デジタルトランスフォーメーションの推進や5Gの利活用が本格化する中で、小型・高性能なIoTデバイスや通信モジュールの需要が今後さらに高まることが予想されるため、これらの分野に関連するNEC製品・ソリューションの付加価値向上に向けて、同社のアンテナの活用を進めていきます。
 

(*1) スプリットリング共振器アンテナは、人工材料メタマテリアルの構成要素の1つであり、スプリット部のキャパシタンス(C)とリング部のインダクタンス(L)で構成される共振器を利用した、最小級サイズのアンテナです。
「NEC, メタマテリアルを応用し、無線モジュールの通信性能を向上する世界最小クラスのアンテナを開発」(2012年3月19日)
URL: http://www.nec.co.jp/press/ja/1203/1902.html

(*2) 2020年11月時点において、日本航空電子工業調べ。
(*3) Wi-FiはWi-Fi Allianceの登録商標です。
(*4) 2本の直線状の導線を左右対称につけた構造を持ち、周波数に対応する波長に対して約1/2の長さで共振するアンテナです。

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