コネクタとは

コネクタは、電力や電気信号の流れをつなぐための電子部品です。
コネクタはあらゆるところで現代社会を支えています。コネクタの機能と特徴、それを支える技術、その生産工程についてそれぞれご紹介いたします。

コネクタを支える要素技術

コネクタの使命は、全てのエレクトロニクス関連機器が動作するあらゆる環境下で、電力や電気信号を安定してつなぐことです。その信頼性を高めるための、コネクタを支える要素技術をいくつかご紹介いたします。

接触信頼性技術

電力や電気信号を"途切れさせない" "変化させない" "減衰させない"接触信頼性技術は最も重要です。安定した電気的な接触を得るために、コンタクト相互間には、あるレベル以上の接触圧が必要で、コンタクトには金属を使用し、スペースに合うバネの形状に設計します。コネクタの抜き差し作業を何度繰返しても、ソケットコンタクトはバネ特性により、必ず元の位置に戻り、接触力は同じように安定していなければ役目を果たすことはできません。操作性を考慮しながら、このバネ特性をうまく活かし、コンタクトの接触信頼性をいかに高めるかが、要素技術の中で一番重要かつ基本となっています。

バネ特性シミュレーション(構造解析)

シミュレーション評価技術

機器の小型・薄型・高速伝送化ニーズの高まりに伴いコネクタには、安定接触の確保と高速信号がきれいな波形で流れ、機器誤動作の要因となる電磁ノイズを発生させない、難度の高い設計が求められます。 そのため設計段階からシミュレーションによるバネ特性や信号伝送特性の評価を充分に行い、このシミュレーション評価技術は重要な要素技術となっています。

シミュレーション評価

ノイズ対策シミュレーション(電磁界解析)

耐環境設計技術

自動車など特に屋外でコネクタが使用される場合、常に振動・衝撃が加わり、温度・湿度はもちろん、雨や風等全天候のストレスを受けることになります。更に、排気ガスや粉塵の影響にも耐久性を求められることから、常に安定接触を保つ耐環境設計技術も重要な要素技術と捉え、当社では様々な評価試験を行い接触の信頼性を確認しています。

コネクタ耐性テスト(腐食)

コネクタ耐性テスト(引張)

1  | 2 |  3