環境報告書2010

環境報告発行に際して 専務取締役 島村 正人

環境報告2010 発行に際して

    日本の地球温暖化対策は25%削減が半ば既成事実化して動き始めています。数値の精査に議論の余地はあるものの、企業経営に関わる大きな課題であることは間違い有りません。化学物質規制に於いても、REACHでは年2回のSVHC追加が確実となり、RoHSの改訂論議も活発化しています。生物多様性は企業の環境活動のあり方を、少し見方を変えて考えさせようとする新たな問いかけと言えます。 

航空電子グループ環境担当役員
  専務取締役 島村 正人

 先ずは、このような背景の中で進めてきた2009年度の環境活動を振り返りたいと思います。前年に続いて地球温暖化対策に重点を置き、素材の削減、グリーン調達の推進等に加え、ここ数年来目的目標としては掲げていなかった化学物質の削減を復活させました。本業における環境改善活動の主旨を、改めて明確にしたという意義があります。これらを含め、目的目標に設定したほとんどのテーマを達成することができましたが、CO2排出量の実質生産高原単位での削減は、引き続く経営状況の影響を受けた生産量の回復遅れのため未達となりました。
 また、2009年度の新たな取組みとしては、昭島事業所のノーカーデイ運動があげられます。自動車通勤者が自主的に2回/月を目途に公共交通機関を利用するというもので、関係者の理解が得られたのも環境意識普及の現れと言えます。
 ここに、2009年度の環境活動を取りまとめ、環境報告として公表いたします。今後の環境活動のさらなる向上にむけ、皆様からの忌憚のないご意見を頂ければ幸いです。