環境報告書2010

持続可能な社会の形成に向けて 社長 秋山保孝

環境経営について

    航空電子グループでは、「自然環境や生物多様性を尊重し、環境にやさしい事業活動を通して社会的責任を果たすことにより、豊かで持続可能な循環型社会の実現に貢献する」ことを環境経営指針と位置づけております。具体的には、事業活動による環境負荷の低減、環境リスク予防の充実、さらに資源の有効活用(素材使用量の削減)等の活動を推進することにより、事業活動と環境保全活動の調和を図るべく、努力してまいります。 

社長 秋山 保孝

地球温暖化対策への取り組み状況

 地球温暖化問題は、その予想される影響の大きさから見て、人類の生存基盤に関わる重要な環境問題であり、その原因は人為的温暖効果ガスの増加にあるとされています。
 政府は「持続可能な社会」の実現に向けて、「低炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」という3つの側面の相互関係を踏まえ、総合的な取り組みを行っています。
 我々企業も「低炭素社会の実現」の一翼を担い「ものつくり」の力を結集し、低炭素型商品の開発、普及という重要な役割が求められていると同時に、当社に働く社員も国民の一人として自覚を持って、CO2削減の為の様々な活動に積極的に参加し、実践することが求められています。
 当社は前年からの厳しい経営環境の中で、2009年度も「環境意識の啓発」「生産系での対策」「工場施設での対策」を基本とし、地球温暖化対策を含めた環境管理活動を真摯に推進し、CO2の削減に成果を上げてまいりました。 今年は改正省エネ法、東京都環境確保条例が施行となり、地球温暖化対策は、ますます優先して取り組まなければならない重要な課題になってきました。
 これらを踏まえ、航空電子グループは社員一丸となり、環境にやさしい事業活動を実践してまいります。 

生物多様性との繋がり

 2004年6月に森林保護や水源の涵養等を目的として東京都奥多摩町に開設した「航空電子グループの森」は植樹、下刈り、鹿害対策への参加を通じ、社員の環境意識向上に寄与してきました。今年10月には名古屋でわが国を議長国とした生物多様性国際会議が開催され、2020年までを対象とする保護区の具体的数値目標が議論されます。森林や水源を護ることは多くの生物を育むことに繋がることから、「航空電子グループの森」も生物多様性という新しい概念を加えて、当社の環境経営のシンボルとしてしっかり育てて行きたいと考えます。
 このような考えに基づき、継続的に環境活動を推進して参りますので、今後ともご支援をお願い申し上げます。
社長  秋山 保孝