環境報告書2013

化学物質の管理

   社内の事前評価制度である「安全環境審査」において、下記のフロ-により新規化学物質の事前評価を行い、新規の化学物質や設備の導入、工事、廃棄物の排出などについて審査しています。化学物質の使用に関しては、運搬や保管、取り扱い、廃棄、その他の必要な情報を記入した自社様式の「化学物質安全管理票」を作成し審査を実施します。特に新規の化学物質についてはこの審査に合格しないと購入することもできません。 化学物質の登録推移は右記グラフの通りです。2012年は登録数が増加しました。近年、増加していますので、引き続き不要な化学物質の削減を積極的に推進していきます。

■新規化学物質事前評価フロ-

■化学物質登録推移

■日本航空電子工業・昭島事業所

2012年度は、次のことを実施しました。
(1)化学物質成分データの電子化 JAEサイトにてSDSに記載の化学物質成分データを電子化し、法規制の改正に関わる化学物質成分の検索が容易になりました。今後の化学物質管理に活用して行きます。
(2)安全環境審査委員会の電子化 JAEサイトにて審査方法を電子システム化しました。これにより審査の効率が上がり、また、紙削減に繋がりました。

化学物質の削減

 前年度に引き続き2012年度も、環境負荷を低減していくために、生産拠点毎に対象物質を選定し、化学物質使用量の削減を目指して継続して活動してきました。2012年度の化学物質削減活動の主な項目は以下の通りで、今後も化学物質使用量の削減を目指して活動していきます。
なお、(JAE)とあるのは活動したサイトの略称を示します。
・ 金めっき析出量削減による省金(JAE)
・ 設備導入、生産工程の見直しや新規購入量の削減による薬品量の削減(HAE、YAE)
・ 代替による切り替えや新規購入量の削減による洗浄液の使用量削減(YAE、SAE)
・ 容器の密閉性改善、洗浄方法改善、生産工程の効率化によるVOC大気排出量の削減(JAE)

PRTR情報

PRTR法の化学物質について、国内生産会社5社の取扱量合計値の推移を下記グラフに示します。

2012年度にはニッケル化合物の増加量が見られ、これは生産量の増加によるものです。PRTR対象物質への対応として廃棄量削減も重要であり、リサイクルを推進するとともに、傾向把握に努めていきます。

■PRTR対象物質取扱量推移

VOC情報

VOC関係物質の大気排出量について、アセトンやイソプロピルアルコ-ルを中心に年々削減してきました。JAEサイトでは、政府の目標である2010年度 30%(2000年比)に対して、34%となり削減目標を達成しました。2011年度以降も継続監視を続けており、2012年度は48.4%となりました。

■VOC大気排出量削減率(2000年比)