環境報告書2011

ゼロエミッション

事業活動により発生する不要物への取組みとして、廃プラスチック及び金属スクラップなどの排出物の分別徹底によるリサイクル及び有償売却の推進を行い、資源の有効活用を行っています。

ゼロエミッション活動

 2000年度よりゼロエミッションの取組みを開始し、2004年度には再資源化率の目標99%を達成し、それ以降目標の99%以上を維持しています。

 全排出物に対する有償売却率は、2006年度以降60%以上を維持してきましたが、2008年度の世界的な不況の影響を受け、同年11月以降一部の廃プラスチックが有償売却できない事態に陥りました。この事態を解消すべく継続した有償売却率の向上に努めています。

 (注)航空電子グループにおける「ゼロエミッション達成」とは、市町村の条例等により排出される廃棄物の内、焼却及び単純埋立てを除く排出量の再資源化率が、99%以上のことを指します。


廃棄物処理比率推移

(注1999年度及び2000年度の数値には有償物は含まれていません)

 

廃棄物の適正処理への取り組み

 航空電子グループでは、廃棄物処理法に基づき、排出される廃棄物に対して適切な処理を実施しています。全排出分類の産業廃棄物、一般廃棄物、有価物委託処理業者に対して、契約前はもとより、契約後も定期的に許可証の確認、現地視察による適合性調査を実施しています。

 また、産業廃棄物管理票(マニフェスト)の運用等を規定化し、厳格に遂行するとともに2010年度より電子マニフェスト導入の取組みを開始し、2011年度より運用を開始しました。

現地確認

2010年度の主な活動

廃プラスチックの有価回収推進(JAE、HAE)
廃プラの材料種類別回収の徹底や、再資源化業者との運用上の問題を調整するなどの活動により有償化比率の向上に努めています。

廃プラスチック類の再利用化(HAE)
社内で再利用できない廃プラスチックを対象に2007年より有価物として売却を推進しています。2010年度においても業者と問題点(粉砕機の導入、分別ルール、保管場所の確保等)を調整し改善を進め、随時対象アイテムを拡大した結果、廃棄物処分費の削減と有価売却によるダブル効果によるコストダウンに大きく貢献しました。

粉砕機

洗浄液のリサイクル(YAE)
洗浄液廃液のリサイクル化を進める為に、まずは廃油・廃液置場での分別回収の徹底を行い廃液を廃棄物ではなく再利用可能な物としました。その後は関係業者(蒸留再生)の協力を得て廃液を再生品として再利用する事で洗浄液の廃棄物をゼロとしました。
 
      
工程不良の低減による廃棄物削減(SAE)
2007年度を基準に、工程不良率の目標値を毎年レベルアップし、不良低減による廃棄物削減に取り組んでいます。2010年度は治工具のメンテナンス徹底等により品質や作業性を向上させることで目標通り不良率を低減し、相応の廃棄物削減の成果をあげました。
今後も不良撲滅に向けた活動を継続し、環境に配慮した「ものづくり」を推進します。