環境報告書2011

環境報告発行に際して 専務取締役 島村 正人

環境報告2011 発行に際して

   我が国の地球温暖化対策として、昨年1月から「チャレンジ25キャンペーン」が温室効果ガスの排出低減活動として展開されています。地球温暖化対策は世界的な重要課題であり、12月にはカンクンでCOP16が開催され、より一層の取り組みが求められています。化学物質規制に於いても、REACHでは年2回のSVHC追加による規制強化に加え、国内ではPRTR法の改正政令施行により、昨年4月から新規指定化学物質による把握・管理が強化されています。 

航空電子グループ環境担当役員
  専務取締役 島村 正人

 このような背景を踏まえ進めてきた環境活動を振り返りたいと思います。 2010年度は地球温暖化対策を主体にし、素材の削減、化学物質の削減、グリーン調達の推進等を目標に掲げ活動を推進しました。具体的には、エネルギー効率、素材使用効率の良い生産方式への転換、クールビズ、ウォームビズの徹底と同時に、全社員から各家庭へ輪を広げた省エネ活動として省エネ10か条を提案し推進展開してきました。活動の結果、CO2排出量の実質生産高原単位での削減については、長期化する円高や東日本大震災による生産高の影響のため僅かに未達となりましたが、その他目標に関しましてはすべて達成することができました。
 2011年度も厳しい経営環境が続くことが予想され、また今夏においては節電目標を前年比15%とすることが決定しており、事業の発展と節電の達成という両立を実現することが社会的責務であります。したがって、2011年度はより一層の「省エネルギー、省資源対策」に注力し、「環境意識の啓発」とともに環境管理活動を推進してまいります。
 ここに、2010年度の環境活動を取りまとめ、環境報告として公表いたします。今後の環境活動のさらなる向上にむけ、皆様からの忌憚のないご意見を頂ければ幸いです。