環境報告書2012

地球温暖化対策

 地球温暖化対策は世界的な重要課題であり、私たち一人ひとりにとってより一層の取り組みが求められています。
 航空電子グループでは「環境意識の啓発」「生産系での対策」「工場施設での対策」を3つの柱として、地球温暖化対策に取り組み、環境活動において目的・目標に掲げて取り組んでいます。
 2010年度以降、毎年省エネに関するe-ラーニングを実施し社員の啓発をはかっています。 

電機・電子業界の統一目標への対応状況

 2011年度の国内航空電子グループのCO2総排出量は30,440トンとなり前年度比で0.5%減少しました。
 日本経済団体連合会の自主行動計画における電機・電子業界の統一目標(1990年度を基準とし2010年度までに実質生産高原単位※35%改善)に対して、各種省エネ施策に取り組み45.1%改善となりました。

国内航空電子グループは2013年度からは、低炭素社会実行計画に参画し、
「2020年に向けて、エネルギー原単位改善率年平均1%」
を目標として活動を推進します。

エネルギー使用によるCO2排出量/原単位の推移
国内JAEグループ実質売上高原単位推移

※CO2排出量実質生産高原単位=CO2排出量/実質生産高
 実質生産高は生産高を日銀国内企業物価指数(電気機器)で割り戻すことにより、電機・電子業界で顕著な価格下落を補正した指標です。
 実質生産高=生産高/国内企業物価指数(電気機器)
※電力使用によるCO2換算係数は、電気事業連合会公表値を使用し、2011年度は2010年度実績(0.350ton-CO2/MWh)を使用しています

東京都の「温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度」への対応状況

 昭島事業所は温室効果ガス排出総量削減義務の対象であり、2010年度から2014年度の第一計画期間については平均で6%の削減義務が課されています。
電力規制をきっかけとして、更なる電力削減を実施・維持することで基準排出量から29.8%減となり当初計画以上の削減を行うことができました。
2011年度の排出量は基準排出量からおよそ15%減となり、当初計画以上の削減を行うことができました。
2011年度は条例に従い、厚生事務棟や第五工場の建築など基準年度以降の建物の変更に伴う基準排出量変更申請を行いました。
注)現在は東京都と調整を行っており、基準排出量の変更についてはまだ確定していません。
 第一計画期間は、今後5ヵ年の生産計画及び地球温暖化対策計画等により自己努力による削減義務達成可能と見込んでいます。

地球温暖化に対する啓発活動

●省エネに関する環境教育実施
 約2000人の従業員に対して、eラーニング方式により実施しました。

●ウォームビズ、クールビズ実施
 特にクールビズにおきましては、室温、体調に注意しながら、“30℃”の管理を行いました。大きな節電効果と共に啓発としての成果も大きかったと思われます。

●省エネパトロールによる施策実施状況の確認
 各施策を不公平なく実施するために、各職場に省エネパトロールを実施し、啓発活動の一環として行いました。

●ノーカーデー実施
 CO2排出量削減活動として、月2回の実施を年間を通して実施しました。これは毎月実施状況をマイカー通勤者へ問合せを行い、啓発としての目的でも実施しました。

●その他啓発活動
 エレベータの停止、トイレヒータの停止、自販機の停止(照明OFFを含めて)など省エネ活動としてだけでなく啓発活動としての意味の強い活動も積極的に実施しました。