環境報告書2018

環境報告2018発行に際して

環境報告2018発行に際して

 今日の環境リスクは、気候変動、資源の枯渇、有害化学物質による環境の汚染など、経済活動等から生じる複合的で解決しにくいものとなっています。
 航空電子グループでは、これらの環境上のリスクに取り組む事が企業の責任と考えており、生産規模を拡大しながら環境負荷を低減し、環境目標と具体的な改善計画を毎年定め、環境にやさしいものづくりの実現に向けた活動を推進しています。
 2017年度は特にグローバルな環境リスクである地球温暖化、水資源管理及び製品含有化学物質規制への対応を重点項目として取組み、設定した環境目標を達成する事が出来ました。

執行役員 檜山 憲孝

 地球温暖化対策ではエネルギーの使用が大きく影響する為、グループ各社で照明・空調などの施設の運用改善や効率の良い設備への計画的な更新、生産に伴うエネルギー使用効率の向上などの計画を推し進めています。2017年度は、照明のLED灯への更新、冷却水ポンプや空調など施設の更新及び生産効率の向上や射出成形機など生産設備のエネルギー効率改善等を行い2013年からの累計で、原油換算3988kLを削減しました。
 水資源管理の推進として、水使用量削減及び水涵養量の目標を設定し、水資源の有効活用に努めています。また、材料調達から製品が出来上がるまでのサプライチェーンにおける水使用量の管理を見据え、仕入れ先様での水使用量調査を開始しました。
 製品含有化学物質規制への対応では、欧州RoHS指令で2019年7月22日から適用される4種のフタル酸エステル類に対して、グリーン調達の観点から仕入れ先様と情報を共有し、製品への移行/混入/汚染を防止する管理体制の構築を進め、2018年度から対応製品の受注を開始しました。

 ここに、2017年度の環境活動を取りまとめ、環境報告として公表致します。今後の環境活動のさらなる向上の為に、皆様からの忌憚のないご意見を賜れれば幸いです。

執行役員 檜山 憲孝