環境報告書2009

持続可能な社会の形成に向けて

環境経営について

 航空電子グループでは、「自然環境や生物多様性を尊重し、環境にやさしい事業活動を通して社会的責任を果たすことにより、豊かで持続可能な循環型社会の実現に貢献する」ことを環境経営指針と位置づけております。具体的には、事業活動による環境負荷の低減、環境リスク予防の充実、さらに資源の有効活用(素材使用量の削減)等の活動を推進することにより、事業活動と環境保全活動の調和を図るべく努力しております。 

社長 秋山 保孝

地球温暖化対策への取り組み状況

 地球温暖化対策は、世界的な喫緊の重要課題となっており、長期目標の設定やポスト京都(2013年以降の目標設定)に向けた熱い議論が、昨年の洞爺湖サミットや今年のラクイラサミット等でなされています。この6月に、日本は2020年度までに温暖化ガス排出量の15%削減(2005年度基準)を表明しています。
 こうした背景の中、当社は2008年度後半からの100年に一度と言われる厳しい経営環境下にあっても、地球温暖化対策を始めとする環境管理活動を疎かにすることなく堅実に推進しております。
 当社は比較的早い時期から施設系の省エネ対策に取り組みCO2削減の成果を上げてきましたが、昨年度からはこれらに加え、社員一人一人の意識啓発と生産系での対策にも今まで以上に注力し、幅広い視点で推進しております。社員の意識啓発を徹底することで、航空電子グループの力を地球温暖化防止に結集し、全員参加の稔り多い活動へと育てて行きたいと思います。更には、通勤や家庭での地球温暖化対策や環境に優しい行動の実践にも繋がるよう推進してまいりたいと思います。
    

 ここ数年、環境問題を生物多様性という観点で捉えようという動きが拡がってきています。2009年度の環境白書のタイトルには、「環境・循環型社会・生物多様性白書」と生物多様性という言葉が盛り込まれ、また2010年には名古屋で「生物多様性条約締結国会議」が開催される予定です。これから益々こうした視点での議論が高まって行くものと思われます。
 当社は、生態系に直接関わる業種ではありませんが、地球温暖化対策を始めとした環境負荷低減活動をきちんと進めていくことや、2004年に奥多摩に開設した環境経営のシンボルとしての「航空電子グループの森」をしっかり育てていくことが、ひいては生物多様性に貢献できる活動だと思います。
 このような考えの下、継続的に環境活動の改善を図って参りますので、ご支援ご協力を宜しくお願い申し上げます。