環境報告書2009

環境報告2009発行に際して

2009年度 環境報告発行に際して

    地球温暖化対策を始め、RoHSやREACHと言った化学物質規制、生物多様性の確保など、環境保全に関わるテーマへの対応が地球規模で検討されています。とりわけ地球温暖化対策は、速やかに対処すべき喫緊の課題として、昨年の洞爺湖サミットや本年のラクイラサミットでも取上げられ、ポスト京都、2020年の中期目標、2050年の長期目標の設定に向け熱い議論が交わされています。 

航空電子グループ環境担当役員
  専務取締役 島村 正人

 こうした背景を踏まえ、2008年度は地球温暖化対策を主体にし、素材の削減、グリーン調達の推進等を目標に掲げ活動を推進しました。下期に世界的不況により大きく売上減となり、これの影響を受け、一部目標未達となったテーマ(CO2排出実質生産高原単位の削減等)もありましたが、全体的には計画したことはほぼ実行することができました。特に、地球温暖化対策における“対策によるCO2の削減”では、従来から注力してきた施設系での削減に加え、生産系での削減にも注力し大きな削減成果を上げることができました。しかしながら、環境活動を全体的に眺めてみると、社員全員参加の環境活動には一層の努力が必要と言わざるを得ません。
 したがって、2009年度は地球温暖化対策に注力しつつ、社員の意識啓発の促進を図りながら全員参加の環境活動を目指した活動を推進してまいります。
 ここに、2008年度の環境活動を取りまとめ、環境報告書として公表いたしました。今後の環境活動のさらなる向上にむけ、皆様からの忌憚のないご意見を頂ければ幸いに思います。 
 

※1  RoHS
欧州で販売する電機電子機器に、鉛/水銀/カドミウム/六価クロム/PBB/PBDEを規定値以上含むことを禁止する欧州指令で2006年7月施行。

※2  REACH
欧州で流通するすべての化学物質を登録/評価/認可する管理を要求する規則で2008年6月から登録が開始され、10月には15物質のSVHC(高懸念物質)が公表され、今後も追加されて行く予定。