環境報告書2009
目的・目標の制定と活動結果
国内航空電子グループは2005年8月に環境マネジメントシステムを統合(マルチサイト化)し、各社の独自性を尊重しつつ航空電子グループとしての目的・目標を設定し活動を行なっています。2008年度の活動の総括
2008年度は、航空電子グループ環境目標として「地球温暖化対策の推進」、「素材の削減」、「グリーン調達の推進」、「不良率の削減による環境負荷の軽減」の4項目を掲げ取組みました。受注減による生産の大幅な落込みとなる状況において、地球温暖化対策のひとつ「CO2排出実質生産高原単位削減」が達成率91%となるなど、一部の項目で未達成がありましたが、それらの項目においても目標達成率はいずれも90%以上であったことから、全体的にはほぼ目標を達成できたものと考えます。詳細は、以下の表に示します。スクロールしてご確認ください。
活動項目 | 活動目的 | 目標 | 実績 | 評価(注) |
---|---|---|---|---|
地球温暖化対策の推進 | CO2排出実質生産高原単位での削減 (1990年度基準) |
△38% | △34.5% | △ |
エネルギー使用によるCO2排出量の対策による削減 | 1,032 ton-CO2削減 | 1,498 ton-CO2 | ○ | |
素材使用量削減による素材製造時のCO2発生量抑制 | 100 ton-CO2 削減 |
165 ton-CO2 | ○ | |
グリーン調達の推進 | 取引先の環境品質確認の実施 | 223社以上 | 232社 | ○ |
素材の削減 | 成形材料再生材使用の推進(JAE) | 材料1点以上 製品:3品目以上 |
材料:4点 製品:9品目 |
○ |
プレス金型省材料化設計による素材サイドカット量削減金型数の拡大(JAE) | 36型以上 | 80型 | ○ | |
工作機械用素材投入量の削減(JAE) (素材寸法の適正化/不良率の低減) |
1.22ton /億円以下 |
0.71ton /億円 |
○ | |
金めっき品目の省金化による金使用量の削減(HAE) | 40品目以上 | 41品目 | ○ | |
プレス金型省材料化設計による素材サイドカット量削減アイテムの拡大(YAE) (金型設計の見直しによる削減) |
6品目以上 | 6品目 | ○ | |
放電加工電極材の削減(FAE) (材料仕様の変更により再使用回数増) |
130Kg 以上削減 |
120.3Kg | △ | |
金属素材の使用量削減(SAE) (素材寸法の適正化) |
1,700kg 以上削減 |
1,600kg | △ | |
不良率の削減による環境負荷の低減 | ガラス素材の加工工程効率化による汚泥廃棄物の削減(JAE) | 0.45Kg /台以下 |
0.33Kg/台 | ○ |
所定アイテムの不良率低減による廃棄物発生量削減(HAE) (前年度実績比63%削減) |
1,263kg以上 削減 |
1,219kg | △ | |
所定アイテムの不良率低減によって設備稼働時間短縮によるCO2排出量削減(YAE) | 1.04 ton-CO2以上削減 | 1.52 ton-CO2 | ○ | |
コイルの巻線自動化及び治具改善による不良率低減によって不良品廃棄量削減(SAE) | 24.0%以上削減 | 48.5%削減 | ○ |
(注)「○」は、目標値に対して、100%以上、「△」は、目標値に対して、90%以上の達成率を示す。
今後の取組み
2009年度はグループ共通の環境目標として以下の項目を設定し、取組みます。スクロールしてご確認ください。
環境目標 | 取組み | 対象サイト |
---|---|---|
地球温暖化対策の推進 | CO2排出実質生産高原単位の削減(1990年度基準) | JAE・HAE・YAE・FAE・SAE |
エネルギー使用によるCO2排出量の対策による削減 | ||
素材使用量削減による素材製造時のCO2発生量抑制 | ||
素材の削減 | 成形材、金属素材、リール材料及び金使用量の削減等 | |
化学物質の削減 | 各サイト共原則3アイテムを選択し2007年度を基準として10%削減を目指す | |
廃棄物の削減 | 廃プラ(トレイ等)の有価回収化推進、洗浄液のリサイクル化等 | |
グリーン調達の推進 | 取引先の環境品質確認の実施 | |
環境配慮設計の推進による環境負荷の軽減 | 環境DB登録100%実施、金型設計の改善による成形材料の削減、再生材使用による素材の削減等 | JAE・HAE・YAE |