環境報告書2015

化学物質の管理

 社内の事前評価制度である「安全環境審査」において、下記のフロ-により新規化学物質の事前評価を行い、新規の化学物質や設備の導入、工事、廃棄物の排出などについて審査しています。化学物質の使用に関しては、運搬や保管、取り扱い、廃棄、その他の必要な情報を記入した自社様式の「化学物質安全管理票」を作成し審査を実施します。特に新規の化学物質についてはこの審査に合格しないと購入することもできません。化学物質の登録推移は下記グラフの通りです。2014年度の登録数は前年と同程度でした。しかし、近年、増加していますので、引き続き不要な化学物質の削減を積極的に推進していきます。
■新規化学物質事前評価フロ-
■化学物質登録推移

化学物質の削減

 前年度に引き続き2014年度も、環境負荷を低減していくために、生産拠点毎に対象物質を選定し、化学物質使用量の削減を目指して継続して活動してきました。2014年度の化学物質削減活動の主な項目は以下の通りで、今後も化学物質使用量の削減を目指して活動していきます。
 なお、(JAE)、(HAE)、(YAE)、(FAE)、(SAE)とあるのは活動したサイトの略称を示します。
  • 金めっき析出量削減による省金(JAE)
  • めっき生産工程の見直しによる薬品量の削減(HAE)
  • 設備導入、生産工程の見直し、代替えや新規購入量の削減による薬品量の削減(HAE、YAE、SAE)
  • 容器の密閉性改善、洗浄液の非VOC化推進によるVOC大気排出量の削減(JAE)

PRTR情報

 PRTR(※マウスを置いて定義をご覧ください)法の化学物質について、国内生産会社5社の取扱量合計値の推移を下記グラフに示します。
 2014年度は、主に洗浄剤に含まれる1-ブロモプロパンの増加が見られ、これは生産量の増加によるものです。PRTR対象物質への対応として廃棄量削減も重要であり、リサイクルを推進するとともに、傾向把握に努めていきます。

VOC情報

 VOC(※マウスを置いて定義をご覧ください)関係物質の大気排出量について、イソプロピルアルコ-ルを中心に年々削減してきました。JAEサイトでは政府の目標である2010年度 30%(2000年比)に対して、34%となり削減目標を達成しました。2011年度以降も継続監視を続けており、2014年度は41.8%となりました。


2014年度は、次のことを実施しました。
  1. 毒物劇物管理の運用改善 JAEサイトにて毒物劇物の収支管理について、報告様式を見直し、運用を改善してきました。今後も化学物質管理の効率化に努めていきます。
  2. GHS(※マウスを置いて定義をご覧ください)シンボルの教育
    GHSシンボルについて、化学物質の使用者や管理者を対象にe-ラーニング(※マウスを置いて定義をご覧ください)教育を実施しました。教育を実施した各サイトは、JAE、HAE、YAE、FAE、SAEです。
    今後も危険有害性情報の周知に努めていきます。