環境報告書2014

化学物質の管理

    社内の事前評価制度である「安全環境審査」において、下記のフロ-により新規化学物質の事前評価を行い、新規の化学物質や設備の導入、工事、廃棄物の排出などについて審査しています。化学物質の使用に関しては、運搬や保管、取り扱い、廃棄、その他の必要な情報を記入した自社様式の「化学物質安全管理票」を作成し審査を実施します。特に新規の化学物質についてはこの審査に合格しないと購入することもできません。化学物質の登録推移は右記グラフの通りです。2013年の登録数は前年と同程度でした。しかし、近年、増加していますので、引き続き不要な化学物質の削減を積極的に推進していきます。

■新規化学物質事前評価フロ-

■化学物質登録推移

■日本航空電子工業・昭島事業所

*登録数は用途ごとに登録するため品種数より多くなっています。

■GHSシンボルの運用拡大

2013年度は、次のことを実施しました。
(1)SDS更新促進のための運用改善 JAEサイトにて化学物質の危険有害性情報が記載されたSDSについて、定期的に情報を入手するように規定を強化し、化学物質管理の維持に努めていきます。
(2)GHSシンボルの運用拡大 JAEサイトにてGHSシンボルを化学物質貯蔵所の入り口等にも表示してきました。今後も当該作業者以外にも危険有害性情報の周知に努めていきます。

 

化学物質の削減

前年度に引き続き2013年度も、環境負荷を低減していくために、生産拠点毎に対象物質を選定し、化学物質使用量の削減を目指して継続して活動してきました。2013年度の化学物質削減活動の主な項目は以下の通りで、今後も化学物質使用量の削減を目指して活動していきます。
なお、(JAE)とあるのは活動したサイトの略称を示します。
・ 金めっき析出量削減による省金(JAE)
・ 設備導入、生産工程の見直しや新規購入量の削減による薬品量の削減(HAE、YAE)
・ 試験方式の切り替えによる冷却用炭酸ガスの使用全廃(SAE)
・ 容器の密閉性改善、洗浄方法改善、洗浄液の非VOC化推進によるVOC大気排出量の削減(JAE)

PRTR情報

PRTR法の化学物質について、国内生産会社5社の取扱量合計値の推移を下記グラフに示します。
2013年度には1-ブロモプロパンの増加量が見られ、これは生産量の増加によるものです。PRTR対象物質への対応として廃棄量削減も重要であり、リサイクルを推進するとともに、傾向把握に努めていきます。

■PRTR対象物質取扱量推移

VOC情報

VOC関係物質の大気排出量について、アセトンやイソプロピルアルコ-ルを中心に年々削減してきました。JAEサイトでは政府の目標である2010年度 30%(2000年比)に対して、34%となり削減目標を達成しました。2011年度以降も継続監視を続けており、2013年度は40.3%となりました。

■VOC大気排出量削減率(2000年比)