基板対基板フローティングコネクタ 「MA01」シリーズにフローティング量を拡大した新規バリエーションを拡充

2023年4月18日

 日本航空電子工業は、内装用フローティングタイプ基板対基板コネクタ「MA01」シリーズにフローティング量を拡大したバリエーションを追加し、販売を開始いたしました。

基板対基板フローティングコネクタ 「MA01」シリーズ
 

概 要

 高機能化に伴い情報処理スピードの高速化が進む車載市場と産機市場に対し、当社は10GBASE-KR(*1)、PCIe Gen3(*2)相当である8Gbpsを超える高速伝送と、独自の2点接点構造による高い接触信頼性を両立した、フローティングタイプ基板対基板コネクタ「MA01」シリーズを開発し、販売してきました。

 このたび当社は、さらに多様なニーズにお応えするため、フローティング量を従来のXY方向±0.5mmからXY方向±0.8mmに拡大した製品バリエーションを追加しました。フローティング量の増大により、「MA01」シリーズはお客様の生産性向上や基板設計自由度の向上に貢献します。
 *1:10GBASE-KR :IEEE が定めるコンピュータネットワークを構築する通信規格の一つである10ギガビット・イーサネットの中で、機器内のプリント基板間の通信を規定したもの 
 *2:PCIe Gen3(PCI Express 3.0):PCI-SIG が定めるコンピュータで使用されるシリアルバス規格の一つで8Gbps対応のもの
基板対基板フローティングコネクタ 「MA01」シリーズ
基板対基板フローティングコネクタ 「MA01」シリーズ
基板対基板フローティングコネクタ 「MA01」シリーズ
基板対基板フローティングコネクタ 「MA01」シリーズ

※従来品の固定側コネクタと嵌合することにより、11.5mm、13.5mm、21.5mmの嵌合高さバリエーションに対応可能です。
※現状、極数は30極のみご用意しています。他の極数がご入用の際は、お気軽にご相談ください。

特 長

  • フローティング可動量 X方向:±0.8mm、Y方向:±0.8mm
  • Z軸方向 ±0.5mmの基板間公差
  • 2点接点構造により高接触信頼性を確保
  • 接触部はロール面接続により、低挿抜力を実現
  • 使用温度範囲 -40℃~+125℃
  • 高速伝送対応8Gbps +(10GBASE-KR、PCIe Gen3 相当)
  • 大きなガイド形状により優れた嵌合作業性を実現、自動組立嵌合に対応(嵌合誘い込み量: ±1.0mm)
  • 自動実装に対応
  • 同一基板上での複数個使いに対応
  • 誤嵌合防止キーを搭載
  • はんだ接続部の良好な視認性を確保

適用市場

車載機器(ADAS-ECU、ヘッドユニット 等)、FA機器、半導体製造装置、事務機、通信機器、計測機器、放送機器 他

一般仕様

ピッチ 0.635mmピッチ
極数 30極
嵌合高さ 11.5mm、13.5mm、21.5mm
フローティング可動量 X方向:±0.8mm、Y方向:±0.8mm
使用温度範囲 MA01シリーズ:-40℃~+125℃
※通電時の温度上昇含む
定格電流 0.5A
定格電圧 AC50V rms.

材料/仕上

フローティング側コネクタ

構成部品 材料/仕上
固定インシュレータ PA9T
可動インシュレータ LCP
コンタクト 銅合金/金めっき
ホールドダウン 銅合金/錫めっき
キャップ ステンレス
 

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