環境報告書2011

環境法規制の遵守状況

 環境問題は地球規模で進行しており、環境に関する国内外の法規制は毎年のように拡充され続けています。
 法規制違反に対する社会の評価も年々厳しさを増しており、倫理・法令を遵守し公正で誠実な事業運営を行うことが企業に強く求められています。
 航空電子グループでは早い時期から法規制の遵守を最重要事項の一つと考え、企業倫理に関する社内体制の整備や浸透活動を推進してきました。
 環境関連の法規制においてもその動向を常に調査し、規制基準値の超過、規定された義務の見落とし等のリスクを予防する活動を進めるとともに、事故が発生した場合の被害を最小限に抑えるため訓練を行っています。


●環境法規制の遵守体制
 航空電子グループにおいては、環境関連法規制の中から常に遵守状況を把握するべき法規制として約50本の法規制を登録しています。
 登録された法規制に対しては官報や地方自治体の公報等により定期的に改正状況を確認し、必要に応じて登録表を更新すると共に、届出や報告の義務について年に1回以上の遵守状況調査を実施しています。


●大気・水質の排出基準について自主基準値の設定
大気汚染防止法
水質汚濁防止法
下水道法
各地方自治体の条例
法令による基準値の約80%の数値を自主基準値として設定

有害性の高い排水監視項目のうち、シアン及び六価クロムについては自動連続測定装置による常時監視を行っています。(JAE昭島事業所)

シアン濃度監視装置
六価クロム測定装置
 
●2010年度の違反等の状況
 2010年度において、排出ガス、排水、騒音・振動等の規制基準超過による行政からの要請・指導や環境に関する罰金、訴訟等はありませんでした。しかし、昭島事業所における自社測定において、下水排水のBOD値の基準値(基準値300mg/L未満)とpH値の基準値(基準値5.7以上8.7未満)を僅かながら超過する測定値が数回確認されました。状況については発生の都度、下水道管理者である昭島市に報告しています。原因は事業所内の生活系排水によるものであり、対策を設定し改善を図っています。