環境報告書2011

環境監査

環境監査

 航空電子グループ統合環境マネジメントシステムは、2005年8月統合認証後5回のISO14001審査を受審しました。内部環境監査では、昨年に引き続き地球温暖化対策に重点を置き、リスク予防の観点から各管理者や責任者の役割と責任および交代時の引継ぎ状況の確認にも着目し監査を実施しました。
●ISO14001審査の結果
 2010年度のISO14001更新審査は、前回更新審査(2007年)から今回の更新審査(2010年)までの過去3年間に対し審査され、環境マネジメントシステムが包括的に継続して有効であるとの判定により、更新が承認されました。但し、改善の機会として「環境側面」、「目的目標及び実施計画」及び「運用管理」関係の指摘があり、改善に取り組んでいます。
●内部環境監査の結果
 2010年度の航空電子グループ内部環境監査では、運用管理関係の項目に最も多くの指摘があり、その次に力量、教育訓練及び自覚の項目が指摘されましたが、昨年とは指摘内容に違いがあり、今年は半数近くを「力量表」に係わる指摘が占める結果となりました。これら指摘内容の変化から昨年に比べ質的な向上が窺えます。また、指摘事項の数に着目すると、不適合事項と観察事項の比率が従来に比べて高く、より厳しい監査結果となっていて、監査基準に従った適切な監査が実施できたと考えます。
 内部環境監査における不適合は、遅滞なく是正処置を講じ再発防止を図っています。また、内部環境監査の結果はグループ環境統括担当役員に報告し、マネジメントシステムの見直しに反映しています。
 2010年度の環境品質内部監査は、環境アドバイザーによる自己評価方式で実施しました。監査結果では良好な評価が多く、環境品質に関しても体制、運用ともに充実してきているといえます。一方今後も更なる向上を目指し、また外部監査に対応していくためにも更に監査を厳格化し、システムのスパイラルアップを図っていく必要があります。


■2010年度 ISO14001更新審査
審査実施サイト ストロングポイント 指摘事項
カテゴリーA カテゴリーB 改善の機会
JAEグループ、JAE、HAE及びSAEサイト 0件 0件 0件 22件
■2010年度 内部環境監査
審査実施サイト ストロングポイント 指摘事項
不適合 観察事項 要望事項
JAEグループ及び全サイト 15件 3件 42件 28件
■2010年度 環境品質内部監査
審査実施サイト 所定設問による自己チェック方式にて評価 [%] (注1)
○(注2) △(注3) ×(注4) 非該当
JAEサイト 81.6 18.4 0.0 20.0
HAE、YAE、FAE、SAEサイト 89.4 8.5 2.1 12.4
(注1) ○、△、×の比率は、非該当を除いた全設問に対する比率を示す。
(注2) ○は、規程類の整備及び実施記録のエビデンスが100%確認できること。
(注3) △は、○及び×以外の場合を示す。(注4) ×は、明らかに規程類や実施記録がない場合を示す。


2010年度 ISO14001更新審査の様子
JAEサイト
HAEサイト
SAEサイト