環境報告書2011

目的・目標の制定と活動結果

     国内航空電子グループは2005年8月に環境マネジメントシステムを統合(マルチサイト化)し、各社の独自性を尊重しつつ航空電子グループとしての目的・目標を設定し活動を行なっています。

2010年度の活動の総括

     2010年度は、「地球温暖化対策の推進」、「グリーン調達の推進」、「素材の削減」、「化学物質の削減」「廃棄物の削減」「環境配慮設計の推進による環境負荷軽減」の6項目を航空電子グループ環境目標として掲げて取り組みました。全体的には目標を達成できましたが、地球温暖化対策の目標のひとつ「CO2排出実質生産高原単位削減」について電機電子4団体の統一目標に対して目標達成しましたが、社内目標に対しては円高や東日本大震災などの影響により達成率98%とごく僅かに未達成でした。詳細を以下の表に示します。 
活動項目 活動目的 目標値 実績 評価(注)
地球温暖化対策の推進 CO2排出実質生産高原単位での削減
(1990年度基準)
△40%
(電機電子4団体統一目標:△35%)
△39%
エネルギー使用によるCO2排出量の削減 2,828 ton-CO2以上 3,345 ton-CO2
素材使用量削減による素材製造時のCO2発生量抑制 473 ton-CO2
以上
704 ton-CO2
グリーン調達の推進 取引先の環境品質確認の実施 196社以上 224社
素材の削減 省金実施アイテム数を目標値として金使用量の削減を図る(HAE) 35アイテム以上 35アイテム
化学物質の削減 選定12製品の金使用量削減(JAE) 12製品 12製品
生産工程の最適化、洗浄工程の改善による有機溶剤の削減(JAE) 10%以上削減 10%
コンテマート再生用の劇物の削減(HAE) 18ton以上削減 19ton
洗浄液・プレス潤滑油新規購入量の削減(YAE) 7,064kg以下 2,101kg
洗浄剤の使用量削減(FAE) 96kg以下 30kg
洗浄方法改善による有機溶剤使用量削減(SAE) 25%以上削減 25%
廃棄物の削減 有価回収化による廃プラ排出量削減(JAE) 1,860kg以下 591kg
成形くずの有価物化比率向上(HAE) 67%以上 79%
混合廃プラの分別リサイクル化による排出量削減(YAE) 32ton以下 17ton
不良率低減による廃棄物削減(SAE) 廃棄物48%以上削減 79%
環境配慮設計の推進による環境負荷軽減 新規開発品の環境対応確認と設計への反映(JAE) 100%実施 100%実施
現行製品に対し省資源及び省電力設計推進(JAE) 5%以上削減 26%
新規・更新・増設時の金型の軽量化(YAE) 18%以上 28%
(注)「○」は目標値に対して100%以上、 「△」は目標値に対して90%以上の達成率を示す。

今後の取組み

     2011年度は、グループ共通の環境目標として2010年度の項目を継続して取り組みます。
 
活動項目 活動目標/取組み 対象サイト
地球温暖化対策の推進 CO2排出実質生産高原単位の削減(1990年度基準) 全サイト
エネルギー使用によるCO2排出量の対策による削減
素材使用量削減による素材製造時のCO2発生量抑制
素材の削減 金使用量の削減等 HAE
化学物質の削減 各サイト共原則3アイテムを選択し10%削減を目指す。 全サイト
廃棄物の削減 有価回収、リサイクルの推進、不良率低減 その他
グリーン調達の推進 取引先の環境品質確認の実施
環境配慮設計の推進による環境負荷の軽減 環境データベース登録100%実施、省資源、省電力、
及び小型化設計による環境負荷軽減
JAE・YAE