環境報告書2018

グリーン調達の推進

グリーン調達の状況

 製品を取り巻く化学物質規制の状況は欧州RoHS指令を始めとし、世界的に有害化学物質の製品への含有規制が厳しくなってきています。
 航空電子グループは設計段階から有害化学物質の削減を図るとともに、仕入れ先様と連携しながらグリーン調達を推進しています。

航空電子グループにおける取組み及び2017年度の活動結果

●規制物質への対応
・製品含有化学物質に対する各国の規制を盛込んだ「グリーン達ガイドライン」の改訂。
・欧州RoHS指令において新たに規制される4種のフタル酸エステル類への対応(詳しくは後掲のフタル酸エステル類への対応を参照願います)。
●製品含有化学物質情報の伝達の取組み
・製品に含有される化学物質を適正に管理し、製品含有化学物質情報を円滑にお客様へ伝達するために、共通スキームであるchemSHERPA(ケムシェルパ)を推進しています。
●環境アドバイザーによる環境品質の確認
・2004年度より独自の「環境アドバイザー認定制度」を導入して国内/海外合わせて約400名の環境アドバイザーを認定しグループ内はもとより仕入れ先様の化学物質管理が適切かつ効率的に運用されているか環境品質確認を実施しました。
①航空電子グループの環境品質の確認
・国内で5拠点、海外で6拠点について製品の化学物質管理が適切かつ効率的に運用されている事を確認する為、環境品質内部監査を実施しました。
②仕入れ先様の環境品質の確認
・国内/海外合わせて452社について独自のチェックシートをもとに環境品質確認を実施しました。
【環境アドバイザー教育】
【環境アドバイザー教育 次第】
●仕入れ先様とのコミュニケーション
 環境品質向上のためには、仕入れ先様における環境管理システムの構築、化学物質含有データの提供等、相互信頼に基づいた協力体制が不可欠となります。2017年度は「調達方針説明会」、「新春懇親会」を開催し、コミュニケーションの機会を設け強固なパートナーシップの構築を図りました。
【調達方針説明会】
【新春懇親会】

フタル酸エステル類への対応

欧州 RoHS指令の下で新規含有禁止物質に追加される4種のフタル酸エステル類は、 移行性があり、従来の含有禁止物質(カドミウム、鉛等)以上に、移行/混入/汚染への留意が必要となります。
JAEグループは2015年から改正RoHS指令対応ワーキンググループを設置し、JAEグループ内の各工程に対して4種のフタル酸エステル類が混入しない体制作りを推進しています。
各工程で汚染を防止する管理体制構築を推進
【材料、部品】 輸送・保管時の汚染防止体制作りの推進
【輸送・保管】 輸送・保管時の汚染防止体制作りの推進
【加工】 製造ラインの混入/汚染防止体制作りの推進
【検査】 検査運用方法の確立及び汚染防止体制作りの推進
【梱包出荷】 汚染防止体制作り及び出荷管理システムの体制構築の推進

 この他、従業員へ改正欧州RoHS指令に関する教育の実施し、非意図的混入を未然に防ぐ為に、最低限必要な知識習得を図っています。また、事務用品を含めた購入品のフタル酸含有管理を実施し、各工程に汚染された副資材等が不意に持ち込まれないように購買管理を推進しています。